ドイツ国内の大学やイギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで政治学や国際法を学び、2013年からドイツ連邦議会の議員として活動しています。
2018年には男性の党首とともに2人で「緑の党」の党首に就任しました。
これまで州政府や連邦政府で政権運営を担った経験はないものの、環境政策をはじめ、さまざまなテーマに精通し、確固とした意志をもつ政治家と評価されています。
トランポリンの選手として国内の選手権に出場し、3度、銅メダルを獲得したことでも知られ、自身のホームページでは「スポーツを通じて、新しいことに思い切って挑戦し自分に打ち勝つ勇気を内面化してきた」と語っています。
一方で、2人の娘を育てる母親でもあり、地元メディアは、政治家と母親の2つの役割を担いながらチームプレーヤーとして党をまとめてきたと肯定的に伝えています。
外交面では、ロシアの天然ガスを直接ドイツに運ぶために建設中の海底パイプライン「ノルドストリーム2」についてプーチン体制を利するだけだなどとして反対の立場をとっているほか、先月取りまとめた党の選挙公約案では、中国に対しても「新疆ウイグル自治区やチベット自治区、それに香港などでの人権侵害を終わらせるよう求める」として厳しい姿勢を示しています。
「緑の党」はことし6月に開く党大会でベアボック氏の選出を正式に承認することにしています。