飲食店「営業 成り立たない」(東京)

3回目の緊急事態宣言で酒の提供ができなくなれば、客足は遠のき売り上げはさらに減ってしまうといいます。
店主の平山徳治さんは「過去2回の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置も効果が見られずだらだらと時短営業の状況が続いてしまっている。居酒屋で酒を提供できなければ営業が成り立たない、中途半端なことをするのではなく、いったん全面的に休業要請をしてしっかりと感染を抑え込んでほしい」と話しています。
しかし今回の宣言で酒の提供ができなくなれば、もはや手の打ちようがないといいます。 店主の山科昌彦さんは「うちは焼き鳥屋なのでお酒を飲まずに焼き鳥だけ食べるお客さんはほとんどいません。お酒を出せないのは店にとって、いちばんの致命傷なので、もしそうなればいったん休業するしかないと思います」と話していました。
店では去年10月から入り口のそばに手洗い用の洗面スペースを3か所設置したり、個室の換気扇を天井のほかドア付近にも設置したりするなど感染対策を強化してきました。 また、訪れた客には、マイクに装着するカバーやドリンクバー用として紙製のコップを渡すなどさまざまな対策を講じています。 しかし、短縮営業で客足は伸びず、1人当たりの単価も低いことから毎月の売り上げは通常の営業時と比べると3割程度にとどまるということです。 3度目の緊急事態宣言が出される見通しとなり、休業要請の対象として検討されていることについて広報担当の馬場仁美さんは「年明けからの緊急事態宣言が明けてやっとお客様が戻ってきたと思ったら、また重点措置で時短要請が出て売り上げの大部分を占める夜の収益が得られなくなりとても苦しいです」と話しています。 そのうえで「何よりも感染拡大を1日も早く収束させ、お客様に思い切りカラオケを楽しんでもらえるように今回の緊急事態宣言もできることは協力していきたいです」と話していました。
今回、大型連休中に休業すれば経営への影響は大きく、要請の対象に含まれるか気がかりです。 ひらかたパーク広報の上田周功さんは「昨年、全く大型連休の営業ができませんでしたので、ことしは是が非でも多くの客に来ていただきたいと準備を進めていました。休業については出るかで出ないかによってどういう客の動きになるのかまだ読めない部分がありますのでなんとも準備もしがたい部分があるのかなと」と話していました。
今月の売り上げは感染拡大前の3割にまで落ち込んでいるということです。 22日、マイボール持参で訪れた常連客は「家に居るだけではストレスがたまるし、営業していたらありがたい。大会は支障があったりすると思うけど少人数でする分には置いておいてほしい」と話していました。 このボウリング場では、休業要請の対象になれば応じるつもりですが、十分な支援がないと経営が立ちゆかなくなると懸念しています。 なわてボウルの山口義仁支配人は「ボウリング場が休業要請の対象になっているかどうかを早く知りたい。客に案内ができない。従業員もかなりの人数がいて、それなりに資金的なものも必要になってくると思うので支援がないとできない部分がある」と話していました。
常連客のほとんどが京都府外からで、以前は、多くを占めていた外国人客もいなくなったため、今はテイクアウトの弁当や、デパート向けの総菜などに力を入れているということです。 「わた亀」の店主、高見浩さんは「緊急事態宣言は妥当な判断だと思うので、今は耐えるべき時期なのでしょうが、最高の食材を使った最高の料理を提供できる日が早く来てほしいです」と話していました。 また、来月8日から5つの花街の舞妓が参加して開催される予定だったイベントが緊急事態宣言の発出の要請を受けて見合わせとなる見通しで、22日、宮川町では、お茶屋組合の組合長が稽古場を訪れ、出演する予定だっだ3人の舞妓たちに伝えました。 舞妓たちは、1週間前から披露する踊りの稽古をしていたということで、マスク越しに表情をこわばらせたものの、師匠が「稽古したことはむだにはならへん」とことばをかけると、静かにうなずいていました。 舞妓のとし七菜さんは「毎日、帰ってからも練習して公演を楽しみにしていたので、本当に残念です」と話していました。 また、とし菜実さんは「春先からお客さんも増えて、公演もできるかなと期待していたやさきなので、悲しいですが、いつかご披露できると信じて頑張ります」と話していました。 宮川町お茶屋組合の小田島芳信事務長は「1年にわたってイベントや公演、お座敷も減っているので、芸舞妓のモチベーションと生活が心配ですが、今は耐えるしかないです」と話していました。
焼き鳥店「お酒出せないのは致命傷 休業するしかない」(東京)
カラオケ店「客が戻ってきたと思ったら…」(東京)
遊園地「要請出るのか出ないのか 準備しがたい」(大阪)
ボウリング場「支援ないとできない」(大阪)
花街「今は耐えるしか…」(京都)