旧優生保護法は、1948年から1996年まで続いていた法律です。この法律では、障害などがある人に無理に手術をして、子どもができないようにすることを認めていました。この手術を受けさせられた人たちが、国を訴えていました。
3日、最高裁判所は「この法律は、障害がある人の心や体を大切にしないで、差別しています。憲法に違反しています。国は手術を受けた人たちにお金を払いなさい」と言いました。
国によると、この手術を受けた人は約2万5000人います。耳に障害がある大阪の女性は、手術の説明を聞いていないのに、手術を受けさせられました。女性は「ずっと、この手術はおかしいと思っていました。国は私たちの苦しい気持ちを理解してください」と手話で話しました。