イランで
行われた
大統領選挙の
決選投票は、
欧米との
対話を
重視する
改革派のペゼシュキアン
氏が
当選し、
欧米と
対立を
深めてきた
外交政策の
転換を
図り、
関係改善を
目指して
いくことに
なるとみられます。
イランの大統領選挙は5日に決選投票が行われ、欧米との対話を重視する改革派で、イラン議会の副議長や保健相を務めたペゼシュキアン氏と、欧米との対立をいとわない保守強硬派のジャリリ氏の争いとなりました。
内務省が日本時間の6日正午すぎに発表した開票結果によりますと、
▽改革派のペゼシュキアン氏は1638万票余り
▽保守強硬派のジャリリ氏は1353万票余りを獲得し、
ペゼシュキアン氏が当選しました。
選挙戦で、ペゼシュキアン氏は制裁の解除に向けて核合意の立て直しを訴え、今後、欧米と対立を深めてきたライシ政権の外交政策からの転換を図り、関係改善を目指していくことになるとみられます。
ただ、イランでは、安全保障などの重要な問題については、最高指導者のハメネイ師の方針に従う必要があるため、新たな政権のもと実際にどこまで政策転換を実現できるかは不透明な情勢です。