Japanese News: 男性から女性への戸籍上の性別変更手術なしで認める決定高裁

男性だんせいから女性じょせいへの戸籍こせき上じょうの性別せいべつ変更へんこう手術しゅじゅつなしで認みとめる決定けってい高裁こうさい

Jul 10, 2024 09:07

Furigana

性せい同一どういつ性せい障害しょうがいと診断しんだんされ、手術しゅじゅつを受うけずに戸籍こせき上じょうの性別せいべつを男性だんせいから女性じょせいに変更へんこうするよう申し立もうしたてた当事者とうじしゃに対にたいし、高等こうとう裁判所さいばんしょが変更へんこうを認みとめる決定けっていを出だしたことが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。法律ほうりつでは、戸籍こせき上じょうの性別せいべつを変更へんこうするには外観がいかんを似にせるための手術しゅじゅつが必要ひつようだとされていて、弁護士べんごしによりますと手術しゅじゅつ無なしで男性だんせいから女性じょせいへの変更へんこうを認みとめるのは極きわめて異例いれいです。

高等こうとう裁判所さいばんしょで性別せいべつの変更へんこうが認みとめられたのは、性せい同一どういつ性せい障害しょうがいと診断しんだんされ、戸籍こせき上じょうは男性だんせいで、女性じょせいとして社会しゃかい生活せいかつを送おくる当事者とうじしゃです。

性せい同一どういつ性せい障害しょうがい特例とくれい法ほうでは事実じじつ上じょう、生殖せいしょく機能きのうをなくし、変更へんこう後ごの性別せいべつに似にた性器せいきの外観がいかんを備そなえるための手術しゅじゅつをすることが要件ようけんの一ひとつとされていました。

このうち生殖せいしょく機能きのうの手術しゅじゅつについては、この当事者とうじしゃの申し立もうしたてを受うけて最高さいこう裁判所さいばんしょが去年きょねん10月つき、体からだを傷きずつけられない権利けんりを保障ほしょうする憲法けんぽうに違反いはんして無効むこうだという判断はんだんを示しめしました。

一方いっぽう、外観がいかんの手術しゅじゅつについては最高裁さいこうさいが審理しんりをやり直やりなおすよう命めいじ、高等こうとう裁判所さいばんしょで審理しんりが続つづいていましたが、関係かんけい者しゃによりますと、10日にちに手術しゅじゅつ無なしでの性別せいべつ変更へんこうを認みとめる決定けっていが出だされました。