船舶用のエンジンや
水上バイク
などをロシアに
不正に
輸出したとして、
大阪市の
貿易会社の
代表が
逮捕された
事件で、
会社の
口座にロシア
人とみられる
複数の
個人の
名義で
代金が
振り込まれていたことが、
捜査関係者への
取材で
分かりました。
輸出された
製品には
軍事転用が
可能とされるものも
含まれていて、
警察は
製品の
発注元の
実態についても
捜査しています。
大阪 中央区の貿易会社「アストレード」の代表取締役で、ロシア国籍のソワ・アンドレイ容疑者(38)は、去年1月、国の承認を受けずに船舶用のエンジン1台と水上バイク4台、それに中古のバイクなど、合わせておよそ4000万円分をロシアに不正に輸出したとして、外国為替法違反の疑いで逮捕されました。
船舶用のエンジンや水上バイクなどはウクライナへの軍事侵攻が始まったおととし以降、経済制裁の一環としてロシアへの輸出が禁止されています。
警察によりますと、製品を積んだ貨物船は、韓国を経由して、去年2月にウラジオストクの港に到着したことが確認されていますが、会社が管理する口座にはロシア人とみられる複数の個人の名義で、代金が振り込まれていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
製品の事実上の送り先は、ウラジオストクにある、代表が経営に参加しているとみられる会社だったということですが、この会社と代金を振り込んだ個人との関係などは分かっていないということです。
輸出された製品のうち、船舶用のエンジンや水上バイクは軍事転用が可能とされていて、警察は製品の発注元の実態についても捜査しています。
代表は調べに対し、認否を留保しているということです。
※当初公開した際、タイトルの「大阪」の漢字が誤っていたため、修正しました。失礼しました。