宅配大手の
佐川急便は、
来年4
月から、
宅配便の
料金を
平均で
およそ7%
値上げすることを
決めました。
値上げは2
年連続で、
会社では
物流業界の
人手不足が
深刻さを
増す中、
従業員の
待遇改善などに
充てるためだとしています。
発表によりますと佐川急便は、来年4月1日から宅配便の料金を平均でおよそ7%値上げします。
これにより、例えば、利用が多い縦、横、高さの3辺の合計が60センチ以内の荷物を関東と関西の間で運ぶ場合の料金は、今の970円から1040円に引き上げられます。
値上げは、ことし4月に続き2年連続で、これによりこの荷物の場合では、2年で160円、率にしておよそ18%引き上げられる形です。
今回の値上げの理由について会社では、燃料価格の上昇や、下請け企業との取り引き価格の引き上げに加え、従業員の待遇改善などに対応するためとしています。
物流業界では、来年4月からトラックドライバーの時間外労働の規制強化に伴い、人手不足がいっそう深刻になる「2024年問題」が迫っています。
こうした中、宅配大手では
▽日本郵便が今月から宅配便の「ゆうパック」の料金を
▽ヤマト運輸がことし4月から宅配便の料金をいずれも平均でおよそ10%値上げしていて
人材の確保や従業員の待遇改善などにつなげようと値上げに踏み切る動きが広がっています。