韓国の
首都ソウルの
繁華街イテウォン(
梨泰院)で、
日本人2
人を
含む150
人以上が
死亡した
群集事故から29
日で1
年です。
追悼のため
多くの
人が
現場を
訪れる一方、
警察や
自治体は、ハロウィーンを31
日に
控えて
安全対策を
強化しています。
韓国・ソウルのイテウォンでは、去年10月、ハロウィーンを前にしてにぎわう中、若者らが折り重なるように倒れる群集事故が起き、日本人2人や、事故後に自殺した1人を含む159人が死亡しました。
事故から29日で1年となり、これを前に現場では多くの人が追悼に訪れ「安らかに眠ってください」などのメッセージが路地の壁にたくさん貼りつけられています。
一方、警察や自治体は、ハロウィーンを31日に控えて安全対策を強化していて、イテウォンをはじめソウル市内16か所の繁華街に警察官1000人以上を配置し、警戒にあたっています。
飲食店が並ぶ路地は、中央が警察のフェンスで仕切られてそれぞれ一方通行となり、人の流れが滞らないようにしてあります。
また、防犯カメラとAI=人工知能を利用し、人が密集すると感知して行政機関に伝えるシステムも導入されました。
事故をめぐっては、ハン・ドクス(韓悳洙)首相が今月25日「同じ失敗を繰り返してはならない」と述べ、再発防止に力を入れる姿勢を強調しましたが、遺族会などは、警察や行政の当時の対応が適切ではなく「人災」だったと批判し、責任の所在を明確にするよう求めています。