酒の缶や瓶などのごみの量はふだんの週末より少なかったということです。
酒瓶も吸い殻も少なく…
清掃活動は30日午前8時半から渋谷センター街を中心に行われ、商店街のメンバーやボランティアおよそ50人が参加しました。
参加した人たちは路上に捨てられた酒の缶や瓶、タバコの吸い殻などを1時間ほどかけて片づけました。
30日はほかのボランティア団体が早朝に清掃活動を行ったため、ふだんの週末よりごみの量は少なかったということです。
また、渋谷センター街では、例年ハロウィーンの時期に店のシャッターなどが壊される被害が相次いでいましたが、今回の週末は確認されなかったということです。
新型コロナの5類への移行後、渋谷駅周辺では若者や外国人による路上飲酒が横行している状態が続いていて、渋谷区は条例に基づいて27日から渋谷駅周辺の路上飲酒の制限を行っています。
また、28日はコンビニなどに酒の販売自粛を求めたうえで、区や警視庁がパトロールや警備を強化していました。
渋谷センター商店街振興組合の鈴木大輔常務理事は「週末だけを見ると、効果が出ているのかなと思っています。去年もハロウィーン当日が最も被害が出たので、みんなで見回りをして警戒したい」と話していました。
コロナ禍前の当日と比べ人出は16%減
渋谷駅周辺では例年、ハロウィーンの時期に若者や外国人が大勢集まるなどしことしも直前の週末となった28日、混雑が警戒されました。
この日の人出について東京・千代田区の企業、「ロケーションマインド」がNTTドコモの携帯電話の位置情報をプライバシーを保護した形で分析したところ、センター街付近では午後4時台に最も混雑し、250メートル四方におよそ1万1600人が集まったとみられることがわかりました。
これは去年のハロウィーン当日を11%上回りましたが、コロナ禍前だった2019年のハロウィーン当日をおよそ16%下回りました。
また、訪れた人の居住地を分析すると
▽都内が73%を占め、
▽神奈川が10%、
▽千葉が6%、
▽埼玉5%などでした。
ことしは新型コロナの5類移行後、初めてのハロウィーンとなり、渋谷区は雑踏事故のリスクが高まるとしてハロウィーン目的で駅周辺に来ないよう異例の呼びかけを行っていました。
31日は最も混雑が予想されるハロウィーン当日で、渋谷区は改めて協力を呼びかけています。