日本と
アメリカの
半導体・フラッシュメモリ-の
世界大手、キオクシアホールディングスとウエスタンデジタルは、10
月中の
合意を
目指した
経営統合の
交渉を
中断し、ウエスタンデジタルは、
事業を
分離して
自社での
再建を
進めることを
発表しました。
両社は、戦略の見直しを迫られることになります。
キオクシアとウエスタンデジタルは、経営統合に向けて10月中の合意を目指していましたが、キオクシアに間接出資する韓国の半導体メーカー、SKハイニックスが統合に反対し、交渉が中断していました。
こうした中、ウエスタンデジタルは30日、自社のフラッシュメモリー事業とハードディスク事業を別会社に分離し、自社での再建を進めることを発表しました。
声明で会社は「事業の分離が最善の策と判断したが、それ以上に価値のあるほかの案についても検討する用意はある」とコメントしました。
また、関係者によりますと、キオクシア側も今後の交渉の余地はあるとして、両社は将来の交渉再開の可能性は排除しない姿勢を示しています。
ただ、フラッシュメモリー事業は、設備投資を拡大する競争がすでに経営の大きな負担となっていることから、両社は今回の交渉の中断を受けて単独でどのように事業を立て直すのか、戦略の見直しを迫られることになります。