ガザ地区の保健省は「虐殺が起きている」としていて犠牲者は多数にのぼるものとみられます。
※11月1日(日本時間)のイスラエルやパレスチナに関する動きを随時更新でお伝えします。
ガザ地区の内務省“難民キャンプがイスラエル軍の空爆受けた”
イスラエル軍は31日、軍事作戦の司令官がガザ地区への地上作戦の開始を告げる音声を公開しました。
この中で司令官は「路地に入り、トンネルに入り、必要であれば、あらゆる場所で戦う。全国民がわれわれを見ている」としています。
ただ、音声がいつのものなのかは明らかにされておらず、イスラエル軍はすでにガザ地区の北西や東側など3つの方向からガザ市や海岸に向けて前進を続けています。
イスラム組織ハマスとの衝突は激化し、イスラエル軍によりますと兵士2人が死亡したということです。
またガザ地区の内務省によりますと、ガザ市周辺のジャバリア難民キャンプやシャーティ難民キャンプなどがイスラエル軍の空爆を受けたということです。
こうしたパレスチナの難民キャンプでは古いコンクリートの建物が密集し人口密度が特に高くなっていて、このうちジャバリア難民キャンプの映像では地面に爆発によるものとみられる巨大な穴が複数あり、広い範囲が完全に崩れ落ちてがれきと化しています。
これについてイスラエル軍は「ハマスの軍事拠点を攻撃した。訓練やテロ活動の拠点として使われ、砲弾の発射台や海岸につながる地下トンネル、それに武器庫があった」と攻撃を認め、空爆や地上での交戦で、ハマスの戦闘員およそ50人を殺害したと明らかにしました。
攻撃があった現場に近い病院は少なくとも50人が死亡したとしているほか、犠牲者の数はさらに膨らむ見通しで、ガザ地区の保健省は「虐殺が起きている」とイスラエル軍の攻撃を批判しました。
一連の衝突でガザ地区の死者は8525人、イスラエル側では少なくとも1400人が死亡しています。
一方、ハマスの軍事部門カッサム旅団の報道官は31日「拘束している何人もの外国人を向こう数日のうちに解放すると仲介者に伝えた」と人質解放に向けた交渉が続いていることを伺わせました。
ジャバリア難民キャンプとは
ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプは、1948年のイスラエル建国とそれにともなって起きた第1次中東戦争を受けてパレスチナ南部の集落などから家を追われた難民が住んでいる地域です。
イスラエルとの境界にあるエレズ検問所に近い場所にあり、パレスチナ難民を支援するUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関によりますと、広さは1.4平方キロメートルでおよそ11万6000人の難民が登録しているということです。
1948年当初は難民はテント暮らしを強いられていましたが、帰還のめどがたたずに難民キャンプでの生活が長期化する中、コンクリート製の住居が次々と建設されるようになりました。限られた土地で住民が増え続ける中、建物の階を増築するなどしてしのいで、現在では人々がひしめきあうように暮らしています。
また、多くの人たちが国連が配給する食料に依存しているほか、地域の水の90%が人が飲むには不向きで、衛生環境の課題も指摘されています。
難民キャンプはイスラエル軍が今回の軍事衝突で退避するよう呼びかけたことで住民が避難している場所とは異なるものです。
UNHCR「最悪の事件」
ガザ地区の難民キャンプが攻撃を受け、多数の死傷者が出たとみられることについて、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のグランディ難民高等弁務官は31日、ニューヨークの国連本部で記者団に対し「われわれがこれまで見てきたなかで最悪の事件だ」と述べました。
そのうえで「この事態に終止符を打つにはできるだけ早い人道的な停戦以外に選択肢はほとんどない」と強調しました。
廊下で患者の手術も
イスラエル軍が攻撃を強める中、ガザ地区北部にある病院では、大勢の患者が運び込まれるため、手術室で対応できず、廊下で患者の手術を行っています。
ロイター通信によりますと、この病院では、救命措置が必要な患者が続々と搬送されていて、手術室だけでは対応できず、急きょ廊下に手術を行うスペースを設けました。
映像には、廊下に手術台が並べられ、医師が慌ただしく手術している様子が写っています。
また、電力や燃料の不足も深刻で、使用している発電機は燃料が底をつきかけているということです。
病院の医師は「朝から、緊急手術が必要な負傷者が大勢運ばれてきている。医師たちは疲れ切っているが、患者には対応しなければならない」と話しました。
また、別の医師は「発電機の燃料が切れ、停電したら、集中治療室や、病棟にいるおよそ250人の患者が死ぬことになる」と危機感を示しました。
ガザ地区北部では別の病院でも、廊下で患者の治療を強いられていると報告されていて、イスラエルとハマスの一連の衝突で現地の医療態勢は厳しい状況に追い込まれています。
ユニセフ エルダー報道官「子どもたちの墓場と化している」
ユニセフ=国連児童基金のエルダー報道官は31日、ガザ地区で死亡した子どもの数が3400人を超えたとした上で「ガザは子どもたちの墓場と化している」と述べ、強い懸念を示しました。
また、現地の水不足の状況について、イスラエルの地元メディアは、ガザ地区への水の供給は一部再開されたと伝えていますが、エルダー報道官は、水不足は解消されていないと指摘し、脱水症状のために乳幼児が死亡するリスクが高まっていると懸念を示しました。
また、WHO=世界保健機関のリンドマイヤー報道官は、ガザ地区では現在、低出生体重児130人が保育器に入っているほか、1日あたり480人の妊婦が出産しているとして、保育器を稼働させ、妊婦が無事に出産できるようにするには、水や電気が欠かせないと述べました。
そのうえで「現地では麻酔なしでの手術も行われている。多くの人が住む場所をなくし、インフラも被害を受けるなかで、公衆衛生上の大惨事が迫っている」と述べ、人道支援の拡大や、停戦の必要性を訴えました。
WHOよりますと、ガザ地区にある35の病院のうちおよそ3分の1にあたる12の病院はすでに、燃料不足などによって運営できない状況に陥っているということです。
イラン外務省報道官「戦争犯罪のリストに加わることになる」
ガザ地区の難民キャンプが攻撃を受けたことについて、イスラエルと敵対し、ハマスを支援してきたイランの外務省のキャンアニ報道官は声明を出しました。
声明では「今回の行動は、新たな汚点として、イスラエルによる戦争犯罪のリストに加わることになる」と強く非難した上で、「国際社会、特に、国連とその安全保障理事会に対し、イスラエルによる殺人を直ちにとめるよう求める」と呼びかけています。
カタール外務省 イスラエルを強く非難
ガザ地区の難民キャンプへの攻撃を受けて、ハマスが拘束している人質の解放交渉で仲介役を務めてきたカタールの外務省は声明を出し、イスラエルを強く非難するとともに、交渉に影響が出るおそれがあると指摘しました。
声明では「多くの罪のない人たちを死傷させたイスラエルの爆撃を、無防備な人々の虐殺だとみなす」と強いことばで非難しています。その上で「イスラエルによる民間施設に対する攻撃の拡大は仲介と緊張緩和の努力を損なうことになる」として、人質解放に向けた交渉にも支障が出るおそれがあると指摘しました。
カタールは自らが仲介する交渉について、この声明を出す直前に「困難な仕事だがあらゆる当事者とのやりとりを続けていて、楽観的だ」とする声明を外務省の報道官が出して、前向きな成果を期待する考えを示したばかりでした。
南米 ボリビア イスラエルを非難 外交関係を断絶 発表
南米・ボリビアの政府は、パレスチナのガザ地区への軍事作戦を進めるイスラエルを非難し、外交関係を断絶すると発表しました。
31日、ボリビアのプラダ大統領府相は、声明で「数千人もの民間人の死者や多くの避難民を出したガザ地区への攻撃の停止を要求する。戦争犯罪の責任者に対する制裁を求める」と述べました。また、近くガザ地区の住民への支援物資を届けるなどとしています。
ボリビアは2009年にも反米左派のモラレス元大統領が、イスラエルによるガザ地区への攻撃に反発してイスラエルとの外交関係を断絶しましたが、2020年に親米右派の暫定政府が一転してイスラエルとの外交関係を回復させていました。
イギリスで抗議デモ
イスラエル軍によるガザ地区の難民キャンプへの攻撃を受けて、31日、イギリスでは政府に停戦を呼びかけるよう求める抗議デモが行われました。
デモに参加したパレスチナ出身の男性は、「イスラエルは、パレスチナの人々を家から追い出して難民キャンプに押し込み、そして今は難民キャンプを攻撃している。あまりにも多くのパレスチナ人の子ども、女性、罪のない人々が特に理由もなく毎日殺されている」と話していました。またイラク出身の20代の女性は、「イスラエルは人道に対する罪を犯し、難民キャンプを攻撃した。この3週間、国際社会は沈黙している」と話し、イギリス政府が停戦を支持していないことに憤りを示していました。
一方、首相官邸は31日、スナク首相がイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談したと発表しました。それによりますと「スナク首相はテロリズムから自国を守るイスラエルの権利を断固として支持することを改めて表明するとともに、民間人の犠牲を最小限に抑えるためにあらゆる手段を講じる重要性を強調した」としています。そして「人道目的での一時的な戦闘の停止を含め、援助が必要な人々に確実に届くようイギリスはあらゆる努力を支援する」などとしています。
ガザ地区側の当局“エジプトが重傷のけが人81人受け入れを通達”
ラファ検問所のガザ地区側の当局は31日、SNSでエジプトがガザ地区から重傷のけが人81人を受け入れると通達してきたと明らかにしました。
また、エジプトのメディアはラファ検問所から近いエジプト側の町には仮設病院の建設も進められているほか、受け入れを予定している病院などでは多くの医師などが待機していて、受け入れ態勢は整っていると報じています。
これまでエジプト政府はガザ地区から避難しようとするパレスチナ人を受け入れない考えを示してきました。その理由については、イスラエルがガザ地区を支配する後押しにつながってしまうほか、避難民の中に武装勢力が紛れ込み、国内の治安が悪化しかねないためだとしています。ただ、ガザ地区の人道状況が深刻さを増していることを受けてエジプト政府としては、限定的な範囲での受け入れを判断したものとみられます。
米 戦略広報調整官“24時間でトラック66台 ガザ地区入り”
アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、先月31日、24時間で、人道支援物資を乗せたトラック66台がガザ地区に入ったと明らかにしました。ただ、カービー調整官はこれは必要とされる量の「ほんの一部だ」としていて、ガザ地区への大規模な人道支援物資の搬入が求められています。
エジプト マドブーリ首相 ガザ地区への支援急ぐ姿勢強調
エジプト政府は、ガザ地区への支援物資の運び込みの拠点となっているラファ検問所のエジプト側に外国メディアを招いて会見しました。
支援物資を積んだトラックが並ぶ検問所の前で会見したエジプトのマドブーリ首相は「われわれの目的は人道危機に対処することだ。国内外からの支援をガザ地区の人々に届けることに最善を尽くしている」などと述べ、支援を急ぐ姿勢を強調しました。
ただ、エジプト政府はガザ地区向けの支援物資はすべてイスラエル側が積み荷を検査するために搬入に時間がかかり、思うようなペースで進んでいないとの認識を示しています。その上で「パレスチナ問題がなき物にされることがあってはならない。これは世界に向けた明確なメッセージだ」と述べました。
エジプト政府は、ラファの検問所からガザ地区の住民がエジプト側に避難することについては、イスラエルによるガザ地区の支配を許すことにつながってしまうとして、かねてから反対する姿勢を示しています。
会見が行われたラファの検問所の前には数十台のトラックが列を作っていて運転手の1人は「私はきのうから待機しているが、なかには12日間、ここで待っていた人もいる」などと話していました。現地で支援活動を行うエジプトの赤新月社の担当者は「ガザ地区への物資の供給は必要な量の3%に満たない。われわれの側に障壁はないが、反対側に障壁がある」などと話し、イスラエル側の対応が支援物資の供給の遅れにつながっていると批判しました。
ラファ検問所があるシナイ半島の北部は、ふだんは一般市民の立ち入りのほか、メディアによる取材も厳しく制限されていて、エジプト政府が今回取材を許可した背景には、支援物資の運び込みが滞っていることについてエジプト側の立場を明確に説明し、国際社会からの理解を得たいねらいがあるとみられます。
ロシア ラブロフ外相がシリアのメクダド外相と電話会談
ロシア外務省は31日、ラブロフ外相がシリアのメクダド外相と電話会談を行い、イスラエル・パレスチナ情勢について協議したと発表しました。
このなかでシリア国内にあるイランが支援する民兵組織の関連施設にイスラエルが空爆を行っていることについてラブロフ外相は「イスラエルがシリアの領土に空爆を行うことは認められない」と述べ、イスラエル軍の攻撃を強くけん制したということです。
ロシアは後ろ盾となっているシリアのアサド政権に軍事支援を行うため、シリアの空軍基地などにロシア軍の部隊を駐留させています。
ロシアは、これまでイスラエル、パレスチナ双方と良好な関係を保ってきましたが、ウクライナ侵攻を巡ってアメリカとの対立が深まる中、イスラエルを支援するアメリカを強く非難していて、イスラエル軍が続ける攻撃にも批判的な姿勢を示しています。
イエメンの反政府勢力 フーシ派 イスラエルを攻撃か
イスラエル軍は31日「イスラエルに向けて紅海周辺から地対地ミサイルが発射され、防空システム『アロー』を使用してすべて迎撃した」と発表しました。
「アロー」はイスラエルの防空システムのうちガザ地区からのロケット弾の迎撃などで使われるアイアンドームなどと比べて、射程の長い弾道ミサイルを迎撃するもので、実戦で使われたのはこれが2回目だということです。
このあとイエメンの反政府勢力、フーシ派の報道官はビデオ声明を発表し「大量の弾道ミサイルと無人機でイスラエルを攻撃した。今回の攻撃はパレスチナの同胞のために行ったもので、今回が3回目の攻撃だ」としていて、ミサイル攻撃はフーシ派によるものだとみられます。
イスラエルとハマスとの一連の衝突が始まって以降、フーシ派がイスラエルに対する攻撃を明らかにするのは今回が初めてで、今後もイスラエルに対して攻撃を続けると主張しています。
イスラエルをめぐってはハマスとの戦闘に加え、国境を接するレバノンの南部に拠点を置くシーア派組織ヒズボラなどとの間でも散発的な武力衝突が起きています。
このため、イスラエルは現在、ハマス、ヒズボラ、それにフーシ派という3つの異なる勢力に対応することを余儀なくされています。
3つの勢力はいずれもイスラエルと敵対するイランが支援しています。
こうした勢力との衝突が拡大すれば、混乱が中東各地に広がることも懸念されます。
フーシ派の軍事力は
フーシ派は、イランの支援を受けるイエメンの反政府勢力です。
イギリスのシンクタンク、国際戦略研究所によりますと、およそ2万人の戦闘員を抱え、イランの協力によって巡航ミサイルや弾道ミサイルなどの軍備を増強してきたということです。
ことし9月には、フーシ派が首都サヌアで軍事パレードを行いこの中で射程が最大1950キロとされ、イラン製の中距離弾道ミサイルと同じタイプとみられるミサイルが公開されたということです。
イエメンからイスラエルの国境までは最も近いところでおよそ1600キロで、国際戦略研究所は、このミサイルはイスラエルを射程圏内におさめる可能性があると指摘しています。
フーシ派をめぐっては、アメリカ国防総省が10月19日、フーシ派が発射し、イスラエルを狙った可能性のある巡航ミサイルと無人機を撃墜したと発表していました。
イエメンの内戦で首都サヌアを掌握しているフーシ派は、敵対する政権側を支援するサウジアラビアやUAE=アラブ首長国連邦などに対し、ミサイルや無人機で石油施設や軍の基地を攻撃することはありましたが、今回、一連の衝突が始まって以降、その矛先がイスラエルにも向けられていることになります。
米 報道官「米軍が人質の救出へ情報分析やアドバイス」
アメリカ国防総省のライダー報道官は31日、記者会見でアメリカ軍の特殊作戦の部隊がイスラエルに駐留していると認めた上で、「人質の救出に向けて、情報分析やアドバイスを行っている」と述べ、イスラム組織ハマスに拘束された人質の救出作戦に関与していると明らかにしました。
また、ライダー報道官は、イスラエル軍が紅海周辺から発射されたミサイルを迎撃したことについて「われわれは、フーシ派がイスラエルを標的に中距離の弾道ミサイル、または、巡航ミサイルを発射したことを把握している」と述べ、イランが支援するイエメンの反政府勢力、フーシ派による攻撃だったとの見方を示しました。
そして、「アメリカ中央軍の担当地域に300人の兵士を追加で展開させる」と述べ、中東にアメリカ軍の兵士を追加派遣すると明らかにしました。
派遣先は、イスラエル以外の地域で、イスラエルとハマスの衝突が地域に拡大するのを防ぐとともに、この地域に駐留するアメリカ軍の部隊の防衛力を高めるためだと説明しました。
2人の子どもが人質になっている女性は
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃が激しさを増すなか、2人の子どもがイスラム組織ハマスの人質になっている女性は「一刻も早く子どもたちを無事に返してほしい」と述べ、軍事行動では、人質の救出を最優先にすべきだと訴えました。
先月7日、イスラエル南部にある集落ニルオズでは、ハマスによる襲撃を受け、多くの住民が殺害されたり、連れ去られたりしました。
この襲撃の生存者、ハダス・カルデロンさん(56)が31日、NHKのオンラインインタビューに答えました。
ハダスさんは自宅のシェルターに8時間にわたって身を潜めて助かりましたが、ほかの家に住んでいた16歳の次女のサハルさんと12歳の次男のエレズさん、そして、2人の父親のオフェルさん(53)が連れ去られたということです。
襲撃が起きた当時、オフェルさんから「戦闘員が家に入ってきた。窓から外に出て茂みに隠れる」とメッセージがあり、子どもたちからも「ママ、静かにしててね。愛してる」とか「ママ、ママ、ママ」と自分を呼ぶメッセージが届きました。
その後、全員と連絡が取れなくなったということです。
イスラエル軍がガザ地区への攻撃を強めるなか、ハダスさんは軍事行動では、ハマスにとらわれている人たちの救出を最優先にすべきだと訴えています。
ハダスさんは「10月7日以降、私は地獄にいます。これは悪夢です。子どもたちに関する情報はなく生きているのか、食事をとれているのか、いつ、この状態が終わるのか分かりません。娘はおしゃれやダンスが、息子は乗馬やサッカーが、それぞれ大好きなかわいい、何の罪もない子どもたちです。どうか、一刻も早く無事に返してほしいです」と話していました。