警察によりますと、2日午前4時20分ごろ、北秋田市五味堀の民家の敷地で新聞配達をしていた60代の男性がクマに襲われ、首にけがをしました。
男性は、近くの民家に駆け込んでその後、市内の病院に搬送されましたが、意識はあり、会話もできるということです。
現場は、住宅が点在する山あいの地域で、警察は現場周辺をパトロールするとともに、近くに住む人に警戒を呼びかけています。
秋田県警察本部によりますと、ことし県内でクマに襲われるなどしてけがをした人はこれで64人となり、これまでで最も多かった平成29年の20人の3倍以上になっています。
県と警察は、「ことしは特に、『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。