2日朝6時前、秋田市新屋豊町付近で「物置小屋が壊れている」と消防に通報がありました。
消防によりますと、住宅など少なくとも8棟で、屋根にあるテレビのアンテナや玄関前の風よけの部屋などへの被害が確認され、いずれも突風によるとみられるということです。
現場周辺では、精米機が入っている小屋が横倒しになっていました。
自宅の窓ガラスが割れた男性「爆発音のような風の音がした」
自宅2階の窓ガラスが割れたという70代の男性は「昨夜、爆発音のような風の音がして、窓ガラスが割れているのに気づいた。これほど強い風が吹いたのは初めてで、びっくりしたし、怖かった」と話していました。
秋田地方気象台は、1日夜から2日朝にかけて突風が発生した可能性もあるとみて、担当者を現地に派遣して被害状況の確認や住民への聞き取りなどの調査を行っています。
秋田市新屋豊町のある秋田県沿岸には、気象台が、1日夜8時ごろから2日朝4時ごろにかけて「竜巻注意情報」を発表していました。
現地調査を行っている秋田地方気象台の中村修二次長は「突風とみられる被害がどのくらいあるのか当時の気象状況も解析しながら調査している。すみやかに調査をして原因の解明に努めたい」と話しています。
新潟県や北陸 夕方にかけ落雷や突風などに注意
気象庁によりますと、突風の被害が確認された秋田県では、1日夜から2日朝にかけて、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、上空では寒気を伴った気圧の谷が通過したため、大気の状態が非常に不安定になりました。
特に1日夜遅くには、局地的に雨雲が発達し、秋田市西部付近ではレーダーによる解析で午後11時20分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁が「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
また秋田県では、1日夜から2日未明にかけて「竜巻注意情報」が合わせて8回発表されました。
大気の不安定な状態は、2日朝までに解消されています。
この時間は新潟県や北陸で雨雲が発達していて、2日夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意が必要です。