ブリンケン国務長官は3日、イスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相やヘルツォグ大統領などと会談しました。
会談後、ブリンケン長官は記者会見し、「イスラエルには自衛する権利や義務があるが、どのように行うかが重要だ」と述べ、国際人道法を順守し、ガザ地区の民間人の犠牲を最小限に抑えることや、人道目的での「戦闘の一時停止」を働きかけたことを明らかにしました。
ただ、「戦闘の一時停止」をどのように実施するかには課題があるとして、「まだ準備や調整に時間がかかる」と述べ、引き続き協議を行う考えを示しました。
また、ガザ地区で不足している燃料の搬入や人質の解放に向けても引き続き議論していくとしています。
ブリンケン長官はこのあとヨルダンに移動し、人道支援などをめぐって引き続き、働きかけを行っていくことにしています。
ブリンケン国務長官は「戦闘の一時停止をどのように人質の解放につなげるかや、ハマスがそれを悪用しないためにはどうすればよいのかは、早急に話を詰める必要がある。この問題についてアメリカはイスラエル側と具体的な解決策を見つけるため、議論を続けることで合意した」と述べました。
また「ハマスが燃料を必要とする病院などへの供給を拒んでいる。皮肉にもほどがある。アメリカは国連とともに支援が行き渡るよう話し合いを続ける」と述べ、ガザ地区で不足している燃料の搬入の見通しについては具体的な言及は避けました。