アンデス山脈の標高およそ3400メートルに位置するクスコは、かつてインカ帝国の首都として栄え、ユネスコの世界遺産に登録されています。
佳子さまは、現地時間の5日午前、クスコの市街地を一望できる高台にある遺跡「サクサイワマン」に足を運ばれました。
この遺跡には、巨大な花こう岩を隙間なく組み合わせて造られた3層の長い石垣があり、遺跡を管理する国立公園が飼育しているアルパカ15頭が出迎えました。
佳子さまは、遺跡の中で最も大きい高さおよそ7メートル、重さおよそ120トンの石を見てガイドに「重さはどういうもので量られたのですか」と尋ねられていました。
このあと佳子さまは、街の中心部にある「クスコ大聖堂」を訪ねられました。
この大聖堂は、インカ帝国時代の宮殿跡の上に16世紀半ばから17世紀半ばにかけて建てられていて、佳子さまは、先住民の画家がアンデス文化を反映させて描いた宗教画をご覧になりました。
そして午後には、クスコ市庁舎で歓迎行事に臨まれました。
アンデスの縦笛「ケーナ」などの演奏に合わせて色鮮やかな民族衣装を身にまとった女性たちによるこの地域の伝統舞踊が披露され、佳子さまは拍手を送られていました。