G7外相会合のため訪日 東京都内でインタビュー
G7外相会合のために日本を訪れているアメリカのブリンケン国務長官は、8日午後、都内でNHKの単独インタビューに応じました。
戦闘の人道的休止 “イスラエル政府と重要な話し合いした”
ブリンケン国務長官は、ガザ地区での戦闘の人道的な休止について「イスラエル政府と重要な話し合いをした」と述べ「戦闘の人道的な休止は多くの目的にとって非常に有益だと考えている。より多くの人道支援をガザに届けることができ、ガザにいまも残されている外国の人々を退避させるのにも有益だ」と指摘しました。
そのうえで「ハマスに拘束されている200人以上の人質を解放するためにも極めて重要だ」と述べ、戦闘の人道的な休止を通じてハマスに捕らわれている人質の解放を進めたいという考えを示しました。
“バイデン大統領が3日間の戦闘休止を要請”との報道については
一方、ブリンケン長官は、アメリカのバイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対して3日間の戦闘休止に同意するよう要請したとアメリカのメディアが報じたことについての質問には「外交上の会話を明らかにするつもりはない。イスラエルとの対話は継続しており、大統領自身も深く関わっている」と述べるにとどまりました。
“インド太平洋地域を最重視する姿勢変わらず”
ブリンケン長官は、アメリカがイスラエル・パレスチナ情勢やウクライナ情勢への対応を迫られている中、インド太平洋地域への関わりについて問われたのに対し「中東の危機という喫緊の課題に対処する一方で、私たちはもっとも重要な核となる利益の一つであるインド太平洋に効果的に関与できる。アメリカ国民の日常生活に影響をもたらすという点でこの地域はまさに未来だ」と述べ、インド太平洋地域を最重視する姿勢に変わりはないと強調しました。
“日本との協力関係はわれわれにとっても心強い”
そのうえで「日本とはこれまででもっとも強い協力関係を築いている。日本との協力関係はわれわれにとっても心強い」と述べ、日米関係の重要性は増しているという認識を示しました。