ロシアのプーチン
大統領は
中国の
制服組トップと
会談し、
アジア太平洋地域で
アメリカが
緊張を
拡大させていると
批判したうえで、
中国との
軍事的な
連携を
強化し、アメリカ
などに
対抗して
いく姿勢を
強調しました。
ロシアのプーチン大統領は8日、モスクワ郊外の公邸で、中国の制服組トップで中国軍を統括する「中央軍事委員会」の張又侠副主席と会談し、ショイグ国防相も同席しました。
会談の冒頭、プーチン大統領は「軍事面や軍事技術分野でのわれわれの協力は、ますます重要になっている。ハイテク分野がその中心となっている」と述べ、中国との間で軍事技術協力を深めていく考えを示しました。
そのうえで「アメリカは同盟国を引きずり込み、アジア太平洋地域で緊迫した状況を生み出し、新たな軍事的、政治的な同盟を作ろうとしている。しかし、われわれは、中国を含む友好国とともに海や空での合同演習などで防衛力を高め、バランス良く冷静に対応している」と述べ、中国との連携を強化し、アメリカなどに対抗していく姿勢を強調しました。
これに対し張副主席は、「いかなる困難もプーチン大統領とロシアを圧倒できないことを事実が証明しており、中国は敬意を払っている」と述べたうえで、両軍の実務的な協力を深めていく考えを示しました。
ショイグ国防相と張副主席は、先月30日に中国、北京で会談したばかりで、両国は軍事面での関係強化をアピールしています。