AIの発明特許を認めない判決「発明者は人に限られる」 - Easy News

AIの発明はつめい特許とっきょを認みとめない判決はんけつ「発明はつめい者しゃは人ひとに限かぎられる」

May 17, 2024 06:05

Furigana

AIの発明はつめいに特許とっきょを認みとめられるかどうかが争あらそわれた裁判さいばんで、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは「発明はつめい者しゃは人ひとに限かぎられる」として特許とっきょを認みとめない判断はんだんを示しめしました。一方いっぽう、今いまの法律ほうりつはAIの発明はつめいを想定そうていしておらず多おおくの問題もんだいが起おきるとして、国会こっかいでの議論ぎろんを促うながしました。

アメリカに住すむ原告げんこくはAIが自律じりつ的てきに発明はつめいした装置そうちについて、発明はつめい者しゃの名前なまえを「ダバス、本ほん発明はつめいを自律じりつ的てきに発明はつめいした人工じんこう知能ちのう」と書かいて特許とっきょを出願しゅつがんしましたが、特許庁とっきょちょうは3年ねん前まえ、「発明はつめい者しゃは人間にんげんに限かぎられる」として退しりぞける決定けっていをし、原告げんこくは決定けっていの取り消とりけしを求もとめて訴うったえを起おこしました。

16日にちの判決はんけつで東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょの中島なかじま基はじめ至いたり裁判さいばん長ちょうは「知的ちてき財産ざいさん基本きほん法ほうでは、発明はつめいは人間にんげんの活動かつどうで生み出うみだされるものだと定義ていぎされている。グローバルな観点かんてんでも、発明はつめい者しゃに直ただちにAIが含ふくまれると解釈かいしゃくすることに慎重しんちょうな国くにが多おおい」と指摘してきし、原告げんこくの訴うったえを退しりぞけました。

一方いっぽう、特許とっきょをめぐる法律ほうりつはAIの発明はつめいを想定そうていしていないと指摘してきしたうえで、「AIが社会しゃかいや経済けいざいの構造こうぞうの変化へんかをもたらし、今いまの法ほう解釈かいしゃくのままでは問題もんだいが多数たすう生しょうじる。まずは立法りっぽう論ろんとして検討けんとうを行おこない、できるだけ速すみやかに結論けつろんを得えることが期待きたいされている」として、国会こっかいでの議論ぎろんを促うながしました。