19日午前2時ごろ、岐阜県下呂市湯之島で建物から煙が出ているといった通報が消防に複数寄せられました。
火が出たのは、下呂温泉の温泉街にある飲食店の木造2階建ての建物で、一時、激しい炎や黒い煙が上がっていました。
消防車など7台が出動して現在も消火活動が続いています。
消防によりますと、周辺の4棟の建物にも延焼しているということで、周囲一帯に煙が広がり警察などが周辺に避難を呼びかけました。
火元の建物に近い温泉旅館では一時、宿泊客をロビーに集めて待機してもらったということです。
警察によりますと、けが人の情報はないということで、警察と消防が詳しい状況を調べています。
火事目撃した女性「爆発音のような大きな音 怖かった」
下呂温泉の温泉街で起きた火事を目撃した女性が19日午前2時すぎに撮影した映像では、建物から赤い炎と煙が立ち上っている様子が写っていて「バチバチ」と何かが燃えるような大きな音も聞こえます。
撮影した女性によりますと、当時、火災現場から数百メートル離れた宿泊施設で寝ていたところ、消防車両のサイレンの音で火事に気がついたということです。
女性は「真っ赤な炎が上がって激しく燃えていて、遠い距離からでも火の勢いが強いように感じました。ときおり、爆発音のような音や『バリバリ』と建物が崩れるような大きな音も聞こえてとても怖かったです」と話していました。
一方、近くのホテルに宿泊していた男性は「2時ごろサイレンがなっていて、近いなと思い、窓の外を見ると煙が見えました。自分が宿泊するホテルの近くで火事が起きて驚きました」と話していました。
火が出た建物の2軒隣で床屋を営んでいる80代の男性は「仕事場の近くで火事があったと連絡が入り、急いで来ました。こんなことになったのは初めてでびっくりしているし、どうしたらいいのかわかりません」と話していました。