イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日、ヘリコプターが墜落した事故で死亡したライシ大統領やアブドラヒアン外相らの葬儀は21日、イスラム教シーア派の聖地の中部コムなどで行われたのに続いて、22日朝、日本時間の22日午後1時から、首都テヘランでも大規模な葬儀が予定されています。
葬儀を前にライシ大統領らのひつぎはテヘラン中心部のモスクに安置され、集まった人々が大統領の写真を掲げて追悼しました。
地元のメディアによりますと、葬儀には
▽イランと協力関係を強めているロシアのプーチン大統領の側近のボロジン下院議長をはじめ
▽隣国のイラクの首相やトルコの外相など、各国の要人も参列するということです。
一方、ライシ大統領は在任中、政権に抗議する市民のデモを厳しく取り締まってきたことなどから、事故のあとインターネット上では大統領に批判的なコメントも投稿されていて、検察当局がSNSなどでうそや侮辱を広める行為の取締りを強めていると、地元のメディアは伝えています。
中東ではパレスチナのガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの激しい戦闘も続いていて、ハマスを支援してきたイランの情勢が不安定になれば、パレスチナ情勢に影響を及ぼす可能性も指摘されています。