マダニにかまれることでおきる
感染症SFTS=「
重症熱性血小板減少症候群」の
治療薬として、
厚生労働省の
専門家部会は、
抗インフルエンザ
薬「アビガン」の
適応を
広げて
使用を
認めることを24
日、
了承しました。
今後、
厚生労働省が
正式に
承認する
見通しで、
承認されれば、SFTSへの
世界で
初めての
治療薬となります。
使用が了承されたのは、抗インフルエンザ薬として開発された富士フイルム富山化学の「アビガン」で、適応を広げてSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」の治療薬として了承されました。
SFTSは、主にウイルスを持つマダニにかまれることでおきる感染症で、発熱や下痢などを引き起こしますが、これまでは有効な治療薬がなく、厚生労働省によりますと、国内では致死率が10%から30%にのぼるとされています。
「アビガン」は、10年前に抗インフルエンザ薬として承認され、政府が備蓄している薬です。
動物実験で胎児に奇形が出るおそれがあることが判明したため、妊婦や妊娠している可能性がある人には使えません。
薬を開発した富士フイルム富山化学は、SFTSにも効果があるというデータが確認されたとして、去年8月に、厚生労働省に対し、承認申請を行っていました。
24日、開かれた厚生労働省の専門家部会は、有効性が確認でき、安全性にも重大な懸念はないとして、使用を了承したということです。
今後、厚生労働省が正式に承認する見通しで、承認されれば、SFTSへの世界で初めての治療薬となります。