台湾たいわん WHO年次ねんじ総会そうかいに招待しょうたいされず 参加さんか認みとめるよう訴うったえ

WHOのことしの年次ねんじ総会そうかいは5月つき27日にちから始はじまり、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの教訓きょうくんを踏ふまえ、国際こくさい的てきな感染かんせん症しょう対策たいさくの強化きょうかなどをめぐって議論ぎろんが行おこなわれる予定よていです。

台湾たいわんはWHOに加盟かめいしていないものの、2009年ねんから2016年ねんまでオブザーバーとして参加さんかしていましたが、2017年ねん以降いこうは中国ちゅうごくなどの反対はんたいで招待しょうたいされなくなりました。

台湾たいわんの邱泰たい源げん衛生えいせい福利ふくり部長ぶちょうは24日にち行おこなわれた記者きしゃ会見かいけんで、ことしの総会そうかいへの招待しょうたい状じょうがまだ届とどいていないと明あきらかにし「台湾たいわんが参加さんかできないことは、世界せかいにとって損失そんしつであると同時どうじに、台湾たいわんの人々ひとびとにとって不公平ふこうへいだ」と述のべ、参加さんかを認みとめるよう訴うったえました。

また、林はやし佳けい龍りゅう外交がいこう部長ぶちょうは「台湾たいわんがWHOにオブザーバーとして参加さんかすることは普遍ふへん的てきな価値かちであり、政治せいじ的てきな争あらそいと混同こんどうされるべきでない」として、台湾たいわんの参加さんかに反対はんたいしている中国ちゅうごく側がわをけん制けんせいしました。

アメリカや日本にっぽん、それにイギリスなど8か国かこくの台湾たいわんにある窓口まどぐち機関きかんは24日にち、共同きょうどうで声明せいめいを発表はっぴょうし、台湾たいわんのオブザーバー参加さんかへの支持しじを改あらためて表明ひょうめいしたうえで「“すべての人ひとに健康けんこうを”という包括ほうかつ的てきなアプローチへのWHOの関与かんよを示しめすよい例れいになる」などとしています。

林はやし官房かんぼう長官ちょうかん “関係かんけい国こくと連携れんけいしWHOに働はたらきかけ”

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは24日にち午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで、「特とくに新型しんがたコロナのような全ぜん世界せかいに甚大じんだいな影響えいきょうを与あたえる感染かんせん症しょうで、台湾たいわんのように実効じっこう的てきな措置そちを取とり、成果せいかを上あげた地域ちいきを含ふくめて、世界せかい各国かっこく・地域ちいきの情報じょうほうや知見ちけんが、自由じゆう、透明とうめい、迅速じんそくな形かたちで広ひろく共有きょうゆうされることが重要じゅうようだ」と述のべました。

その上うえで「わが国わがくにを含ふくむG7各国かっこくは、台湾たいわんの意味いみある参加さんかを支持しじするとの立場たちばを表明ひょうめいしている。引き続ひきつづきわが国わがくにの立場たちばを明確めいかくに主張しゅちょうし、関係かんけい国こくと連携れんけいしてWHOに働はたらきかけていく」と述のべました。

中国ちゅうごく報道ほうどう官かん 「『1つの中国ちゅうごく』原則げんそく守まもるため参加さんか同意どういせず」

WHOの年次ねんじ総会そうかいへの台湾たいわんの参加さんかについて、中国ちゅうごく外務省がいむしょうの汪ひろし文ぶん斌あきら報道ほうどう官かんは24日にちの記者きしゃ会見かいけんで「『1つの中国ちゅうごく』の原則げんそくを守まもるため、中国ちゅうごくはことしのWHO年次ねんじ総会そうかいへの台湾たいわん地区ちくの参加さんかに同意どういしない決定けっていを下くだし、国際こくさい社会しゃかいの幅広はばひろい理解りかいと支持しじを得えている」と述のべ、「台湾たいわんは中国ちゅうごくの一部いちぶだ」として、参加さんかに反対はんたいすると改あらためて強調きょうちょうしました。

また「民進党みんしんとうは2016年ねんに政権せいけんをとってから、頑固がんこに『台湾たいわん独立どくりつ』の立場たちばを堅持けんじしており、台湾たいわん地区ちくがWHOの年次ねんじ総会そうかいに参加さんかする政治せいじ的てきな基礎きそはもはや存在そんざいしない」と述のべ、みずからの対応たいおうを正当せいとう化かしています。