山本選手は静岡県出身の42歳。
高校生のときにバイクの事故で左足を失い、初めて出場した2008年の北京パラリンピックで義足の陸上選手としては日本初のメダルとなる銀メダルを獲得するなど4大会連続でパラリンピックに出場しました。
2017年にプロ転向を宣言し、冬のピョンチャンパラリンピックにスノーボードで出場するなど、“二刀流”パラアスリートの先駆者としても知られています。
パラスポーツの普及に力を尽くし国内外の学校に出向いて子どもたちに競技の魅力を伝えるほか、若手の義足アスリートの育成にあたるなど、日本のパラスポーツ界をけん引してきました。
25日まで神戸市で開催された世界選手権に8大会連続で出場し、男子走り幅跳びの義足のクラスで、今シーズンの自己ベストとなる6メートル48センチをマークして5位に入りましたが、「勝負で勝ったと言えるのはメダルを取れる選手ではないかと思う。そういう意味ではもうプロとしてのアスリート人生は終わりなのかなと思い、身を引く覚悟をした」などとして現役を引退する意向を固めたということです。