外国為替市場で
歴史的な
円安局面が
続くなか、
政府・
日銀が4
月から5
月にかけて
総額9
兆7885
億円を
投じて
市場介入を
実施していたことが
明らかになりました。
財務省は、4月26日から5月29日の1か月余りの間に総額9兆7885億円を投じて市場介入を実施したと公表しました。
外国為替市場では、4月29日に1ドル=160円台まで円安が加速したあと、一転して154円台まで値上がりしたほか、今月2日にも急激に円高方向に動く場面があり、市場では、政府・日銀が介入の事実を明らかにしない「覆面介入」の形で、ドルを売って円を買う市場介入を繰り返したという見方が強まっていました。
円相場は、5月上旬に一時、1ドル=151円台まで値上がりしましたが、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が早期に利下げするという観測が後退して日米の金利差が改めて意識され、足もとは1ドル=157円台と円安方向に戻っています。
政府・日銀によるドル売り円買いの市場介入は、2022年9月と10月にあわせて3日、総額9兆1880億円で実施して以来です。