ドイツの首都ベルリン市は3日、市警察用に発注した20万枚のマスクが、タイ・バンコクの空港で奪われたと発表しました。市当局は米国の関与を主張し、「まるで海賊」と非難しました。独報道によると、マスクは市が米企業に発注し、中国の工場で製造され、バンコク経由で空輸されるはずです。また、フランスでは自治体に配送される予定だったマスクが、中国からの発送直前、空港で外国人業者に買い取られていたことがラジオ報道で発覚しました。
インタビューに応じた仏東部の自治体責任者は「空港で米国人が、われわれの3、4倍の値段を現金で払い、持ち去った」と発言しました。
マスクをめぐっては、米政府が3日、国民に外出時の着用を奨励する方針を発表しました。フランスは医療用の20億枚近くを中国に発注したほか、一般にも着用を促す方針に転じるなど、欧米で需要が急増しています。