新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、三菱航空機が開発を進める国産初のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」の米国での試験が中断していることがわかりました。現地で外出制限が出ているためです。日本にある最新試験機の米国移送も5月以降にずれ込むことが確実となりました。開発スケジュールが当初から8年以上遅れていますが、新型コロナの影響拡大でさらに不透明さが増しています。
スペースジェットは航空当局からの安全性のお墨付きである「型式証明(TC)」を取得するための試験を米ワシントン州で続けてきました。三菱航空機によると、同州知事から企業に対して従業員の在宅勤務を求める通達が3月下旬に出されたため、全ての試験を中断しています。