34
年前、
史上最悪の
原発事故が
起きたウクライナのチェルノブイリ
原子力発電所周辺の
立ち入り
禁止区域で
今月初めから
森林火災が
続き、
地元の
防災当局は、
放射性廃棄物の
保管庫などに
火が
燃え移らないよう
対応に
追われています。
旧ソビエトのウクライナに
あるチェルノブイリ
原子力発電所から
半径30
キロ以内に
設置された
立ち入り
禁止区域で、
今月初め、
森林火災が
発生し、
1週間余りたった今も
消火活動が
続いています。
チェルノブイリ原子力発電所の技術担当者は13日、NHKの取材に対し、火の手が発電所の敷地からおよそ2キロの地点まで迫っていることを明らかにしました。
火の手が最も接近している施設の1つは、34年前の原発事故で散らばったがれきなどの放射性廃棄物の保管庫で、ウクライナの防災当局は保管庫を取り囲む水のない堀を深くするなど、延焼を防ぐための対策をとったということです。
チェルノブイリでは事故現場から放射性物質が飛散するのを防ぐシェルターが建設され、去年運用が始まったものの、原子炉内部に残された燃料をどうやって取り出すかなど技術的な問題は解決されておらず、今回の火災によって、廃炉に向けた作業にさらに遅れが出ないか懸念されています。