中国で
新型コロナウイルスの
感染拡大が
最も深刻だった
湖北省武漢市の
当局は、
これまでの
統計に
漏れがあった
などとして、
死者の
数を2500
人余りから3869
人へと
大幅に
訂正しました。
武漢市の
対策本部が17
日発表したところによりますと、
情報の
正確性を
確保するため、
市内の
医療機関や
住民組織、
それに
火葬施設などの
記録を
調べ
直した
結果、
新型コロナウイルスに
感染して
死亡した
人の
数は、
これまで
発表していた2579
人から1290
人増えて、3869
人だったということです。
また感染者の数も、これまでの5万8人から325人増えて、5万333人に訂正するとしています。
これらの訂正は、中国政府が17日に発表した16日までの全国の統計には、まだ反映されていません。
武漢市当局は訂正の理由について、感染拡大の初期に患者が急増して医療施設が不足し、病院で治療を受けられずに自宅で死亡した人がいたことや、病院の担当者が多忙だったことから統計に漏れがあったためなどとしています。
ただ医療崩壊が起きた武漢では、感染が確認されないまま亡くなった人もいたとみられ、こうした死者の数は今回の訂正にも含まれていない可能性があります。
中国で感染拡大が最も深刻だった武漢では今月3日以降、新たな感染者が確認されず、8日には1月から行われていた都市の封鎖を2か月半ぶりに解除しましたが、実際の感染者や死者の数は、発表より多いのではないかという指摘が出ていました。