北極上空のオゾン層が破壊され、巨大なオゾンホールが出現する異例の現象が観測されました。北極圏で観測されたオゾンホールとしては史上最大になる可能性もあります。欧州宇宙機関を通じてドイツ航空宇宙センターが発表しました。
同センターの研究者によると、北極のオゾンホールは2月に初めて観測され、大きさは160万平方キロを超えました。この地域では2月~3月にかけ、オゾン量が急減していました。
北極圏でオゾンホールが発生するのは極めて稀です。北極に比べて気温が低い南極では毎年発生していますが、北極では2011年以来、大きなオゾンホールは観測されていませんでした。