先さきごろ中国ちゅうごく・北京ぺきんで開ひらかれたハーフマラソンの大会たいかいで、同国どうこくの何傑選手なんけつせんしゅ（２５）が１位いでゴールする際さい、競せり合あっていたアフリカ人選手じんせんしゅ３人にんが意図的いとてきに速度そくどを落おとして勝かちを譲ゆずったように見みえた問題もんだいで、大会たいかいの組織委員会そしきいいんかいは４選手せんしゅの結果けっかを無効むこうにしたと発表はっぴょうした。

トロフィーやメダル、賞金しょうきんの授与じゅよも撤回てっかいするとした。

１４日じゅうよっかに行おこなわれたレースのフィニッシュの様子ようすを捉とらえた動画どうがには、ゴールへ向むかい横並よこならびで走はしる４選手せんしゅのうち、ケニアの選手せんしゅが何選手なんせんしゅの方ほうを向むき、先さきへ行いくように合図あいずする様子ようすが映うつっている。

別べつのケニアの選手せんしゅも手てを振ふり、集団しゅうだんから何選手なんせんしゅがリードするよう促うながしているように見みえる。さらに上記じょうきのケニア人選手じんせんしゅとエチオピアの選手せんしゅに対たいしても、前まえへ出でないように合図あいずしているようだ。

動画どうがの内容ないように対たいし、中国ちゅうごくのネットユーザーからは怒いかりの声こえが噴出ふんしゅつ。多おおくはレースの調査ちょうさを要求ようきゅうし、組織委そしきいが行動こうどうを起おこすよう求もとめていた。

組織委そしきいは１９日にちの声明せいめいで、アフリカの３選手せんしゅは「ラスト２キロで積極的せっきょくてきにペースを落おとし、その結果何選手けっかなんせんしゅが男子だんしの大会たいかいを制せいした」と説明せつめいした。

組織委そしきいによれば、アフリカの選手せんしゅらは中国ちゅうごくのスポーツ企業きぎょうがペースメーカーとしてレースに招待しょうたいしていた。同企業どうきぎょうは何選手なにせんしゅと北京ぺきんハーフマラソン両方りょうほうのスポンサーだったが、アフリカの選手せんしゅらがペースメーカーとして加くわわることをレースの運営会社うんえいがいしゃに伝つたえていなかったという。

組織委そしきいは運営会社うんえいがいしゃから北京ぺきんハーフマラソンの開催資格かいさいしかくを剥奪はくだつ（はくだつ）。前出ぜんしゅつのスポーツ企業きぎょうに対たいしては今こんシーズンのレースでスポンサー企業きぎょうになることを禁止きんしした。

同どうスポーツ企業きぎょうは、今回こんかいの件けんでの責任せきにんを認みとめ、全出場選手ぜんしゅつじょうせんしゅと自社じしゃの顧客こきゃくに謝罪しゃざいした。徹底てっていした検証けんしょうを行おこなって再発防止さいはつぼうしを確実かくじつにするとしている。

何選手なんせんしゅは、過去かこ２年間ねんかんで中国国内ちゅうごくこくないのマラソン記録きろくを２度更新どこうしんした。今夏こんかのパリ五輪ごりんではアジアのランナーの筆頭ひっとうになると目めされている。