米べい ウクライナ軍事ぐんじ支援しえん巡めぐり ロシア側がわからけん制けんせいする発言はつげん相次あいつぐ

アメリカ政府せいふは24日にち、精密せいみつ攻撃こうげきが可能かのうとされる射程しゃていの長ながいミサイル、ATACMSをすでにウクライナに供与きょうよし、現地げんちに届とどいたことを明あきらかにしました。

射程しゃていの短みじかいATACMSは2023年ねん供与きょうよされていますが、アメリカのメディアは今回こんかい提供ていきょうされたものは、最大さいだい射程しゃていが2倍ばい近ちかいおよそ300キロだと伝つたえ、今後こんごの戦況せんきょうへの影響えいきょうが注目ちゅうもくされています。

ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは25日にち「アメリカはより長ながい射程しゃていの兵器へいきを送おくりこの紛争ふんそうに直接ちょくせつ関与かんよしている。これで特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせんの結果けっかが根本こんぽん的てきに変かわることにはならない」と強調きょうちょうしました。

また、今回こんかいのアメリカの軍事ぐんじ支援しえんには制裁せいさいによって凍結とうけつしたロシアの資産しさんをウクライナ支援しえんに活用かつようすることを可能かのうにする内容ないようも盛り込もりこまれています。

ロシア外務省がいむしょうのリャプコフ外務がいむ次官じかんは国営こくえいのロシア通信つうしんに対にたいし「外交がいこう関係かんけいのレベルを下さげることは一ひとつの選択肢せんたくしだ」と述のべ、ロシアの資産しさんが使つかわれた場合ばあいは対抗たいこう措置そちに乗り出のりだす考かんがえを示しめすなどけん制けんせいする発言はつげんが相次あいついでいます。

一方いっぽう、ロシアと同盟どうめい関係かんけいにあるベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうは25日にち、ウクライナや欧米おうべい側がわが挑発ちょうはつ的てきな行為こういを続つづけていると主張しゅちょうしました。

そしてプーチン政権せいけんとの間まで合意ごういされたベラルーシ国内こくないへのロシアの戦術せんじゅつ核兵器かくへいきの配備はいびについて「すでに数すう十じゅうの最もっとも近代きんだい的てきな核兵器かくへいきがある」と述のべ、核かく戦力せんりょくの配備はいびを強調きょうちょうし、欧米おうべい側がわをけん制けんせいしています。

ウクライナ 前線ぜんせん兵士へいし不足ふそくで国外こくがい男性だんせいに帰国きこく促うながす措置そち

ウクライナ政府せいふは24日にち、前線ぜんせんの兵士へいし不足ふそくに対応たいおうするため、国外こくがいに住すむ18歳さいから60歳さいまでの男性だんせいに対にたいし、在外ざいがい公館こうかんでのパスポートの発給はっきゅうを停止ていしすると発表はっぴょうしました。

ウクライナ国内こくないでしかパスポートが発給はっきゅうされなくなるため、国外こくがいに長期ちょうき間かん、滞在たいざいすることが難むずかしくなり、事実じじつ上じょう、帰国きこくを促うながす内容ないようです。

発表はっぴょうに先立さきだちクレバ外相がいしょうは23日にち、SNSに「国外こくがいにいるからといって自国じこくに対にたいする義務ぎむを免まぬかれるわけではない」と投稿とうこうし公平こうへいを期きすための措置そちを講こうじたと強調きょうちょうしていました。

ウクライナでは、5月つき18日にちに、軍ぐんの動員どういんに関にかんする改正かいせい法ほうが施行しこうされるなど動員どういん逃のがれを防ふせぐ措置そちの強化きょうかが進すすめられています。