栃木県那須町で、
全身が
焼かれた
夫婦の
遺体が
見つかった
事件で、
逮捕された
容疑者は「
事件後に
報酬を
受け取った」と
供述している
一方で、
これまでのところ
多額の
現金を
受け取った
形跡は
確認されていないことが
捜査関係者への
取材でわかりました。
警視庁は
裏付けを
進めるとともに、「
指示役」が
報酬を
約束して
事件を
主導した
疑いも
あるとみて
調べています。
4月16日の朝、栃木県那須町で都内の会社役員、宝島龍太郎さん(55)と、妻の宝島幸子さん(56)が遺体で見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、埼玉県越谷市の建設業、平山綾拳 容疑者(25)を遺体を損壊した疑いで逮捕しました。
これまでの調べで「ある人物から遺体の処理などを指示された。それを自分の知人2人に依頼した」などと供述していて、この2人が16日未明の時間帯に、都内の空き家で宝島さん夫婦と接触し、暴行を加えた疑いがあることがわかっています。
平山容疑者は2人に車を貸したほか、犯行に使われた結束バンドやガソリンなどを準備したとみられていますが、捜査関係者によりますと、調べに対し「遺体の処理を指示してきた人物から事件後に報酬を受け取った」と供述しているということです。
一方で、これまでのところ、容疑者の自宅や金融機関の口座に多額の現金を受け取った形跡は確認されていないということで、警視庁などは供述の裏付けを進めるとともに、「指示役」とみられる人物が報酬を約束して事件を主導した疑いもあるとみて、詳しいいきさつを調べています。