4日午後1時前、南陽市宮内で「山から白煙が見える」と消防に通報があった山林火災は、5日も延焼が続いていて、いまだ鎮圧には至っていません。
警察によりますとこの火事で70代の男性1人が足にやけどを負い病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。
南陽市によりますと焼けた面積は5日午後5時時点で、山林およそ95ヘクタールで、山小屋とトイレの2棟が焼けたということです。
市は、火が住宅にも延焼するおそれがあるとして、中川地区と宮内地区に住むあわせて148世帯410人に避難指示を出しました。
住民には中川公民館、宮内公民館、川樋公民館に開設した避難所に避難を呼びかけています。
このうち、現場から東におよそ1キロ離れた場所にある宮内公民館では、午後8時現在、4世帯8人が避難していました。
避難した70代の男性は「まさか近くで山火事が起きるとは思っていませんでした。万が一に備えて早めに避難しました。早く火がおさまってほしいです」と話していました。
市によりますと午後8時現在、避難所にはあわせて8世帯13人の住民が避難しているということで、消防などは6日午前5時から消火活動を再開することにしています。