今月4日の午後に発生した南陽市宮内の山林火災は火の勢いは弱まっているものの、4日目となった7日も依然、消し止められていません。
現場付近は7日朝から雨が降っていて、ヘリコプターでの消火活動はいったん見合わせられましたが、視界が回復したとしてヘリコプターから放水が行われています。
また、地上からも消防隊員や団員が消火にあたっています。
市によりますと、これまでにおよそ137ヘクタールの山林が焼け、70代の男性1人が足にやけどをしたほか、山小屋とトイレの2棟が焼けたということです。
市は、住宅にも延焼するおそれがあるとして、現場近くの中川地区と宮内地区の合わせて148世帯410人に避難指示を出しています。
山形地方気象台によりますと、午後も断続的に雨が降る見込みで、自衛隊や消防などは天候の状況を見ながら消火にあたることにしています。
教員が見守るなか子どもたちが登校
山形県南陽市の火災現場から1キロほどの場所にある宮内小学校では連休明けの7日、教員が見守るなか子どもたちが登校しました。
このうち、避難指示が出されている宮内地区から通う4人の児童は、保護者が車で学校まで送り届けたほか、消火活動を行うヘリコプターが離着陸する場所の近くから通う7人の児童は、校長に付き添われて登校しました。
このほか、学校近くの2か所の交差点に教員が立ち、子どもたちが安全に登校ができるよう見守っていました。
この小学校では、教員が子どもから話を聞き、不安を感じている子どもがいた場合は必要に応じてスクールカウンセラーの派遣要請を検討するということです。
南陽市立宮内小学校の吉水順一校長は「子どもたちが不安を抱えないように教職員一丸となって対応していきたい」と話していました。