先月行われた
衆議院東京15
区の
補欠選挙で、
政治団体「つばさの
党」の
陣営が
ほかの
陣営の
選挙活動を
妨害したとして、
警視庁は13
日、
公職選挙法違反の
疑いで、
団体の
事務所などを
捜索しました。
警視庁は
押収した
パソコンや
携帯電話の
分析を
進め、
一連の
活動の
目的や
計画性などを
詳しく
調べる方針です。
13日、公職選挙法違反の疑いで捜索を受けたのは、政治団体「つばさの党」の千代田区にある事務所と、根本良輔幹事長(29)、黒川敦彦代表(45)の自宅です。
「つばさの党」の陣営は、根本幹事長が立候補した先月の衆議院東京15区の補欠選挙の期間中、拡声機などを使ってほかの陣営の候補者の演説が聞き取れないようにしたり、選挙カーを追い回したりして、選挙活動を妨害した疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、「つばさの党」の陣営から追い回されるなどの妨害を受けたほかの陣営の選挙カーの中には、予定していたルートの変更を余儀なくされたり、一時、警察署への避難を余儀なくされたりしたケースもあったということです。
陣営が演説を妨害した疑いで強制捜査を受けるのは異例です。
一連の行為をめぐっては、国会で対策が議論される事態にも発展していますが、「つばさの党」の黒川代表は13日取材に対し、「われわれは表現の自由の中で、適法なことをやっていると理解している」などと述べています。
警視庁は13日の捜索で押収したパソコンや携帯電話の分析を行うなどして、一連の活動の目的や、計画性などを詳しく調べる方針です。