Actualités japonaises: 鎌倉時代の歴史書に記述の星を“超新星と特定” 東大など発表

鎌倉かまくら時代じだいの歴史れきし書しょに記述きじゅつの星ほしを“超新星ちょうしんせいと特定とくてい” 東大とうだいなど発表はっぴょう

Jul 15, 2024 06:07

Furigana

鎌倉かまくら時代じだいの歴史れきし書しょ「吾妻あづま鏡きょう」に記述きじゅつがある星ほしについて、東京とうきょう大学だいがくなどは理論りろん的てきな解析かいせきをもとにカシオペヤ座ざ付近ふきんの方向ほうこうにあり、超ちょう新星しんせいと呼よばれる爆発ばくはつを起おこした天体てんたいだと特定とくていしたと発表はっぴょうしました。

鎌倉かまくら幕府ばくふについてつづられた歴史れきし書しょ「吾妻あづま鏡きょう」には、旧暦きゅうれきの1181年ねん6月つき25日にちに「客きゃく星ぼし」と呼よばれる星ほしが突然とつぜん現あらわれ、「土星どせいのような明あかるさに見みえた」とする記述きじゅつがあります。

東京とうきょう大学だいがくの大学だいがく院生いんせい、黄き天てん鋭するどさんなどの研究けんきゅうチームは、この星ほしは超ちょう新星しんせいと呼よばれる爆発ばくはつによるものではないかと推測すいそくする一方いっぽうで「土星どせいのような明あかるさ」とする記述きじゅつが満月まんげつほどに明あかるく見みえることもある超新星ちょうしんせいとは異ことなっていることに注目ちゅうもくし、天体てんたいの特定とくていを試こころみる研究けんきゅうを行おこないました。

「吾妻あづま鏡きょう」以外いがいの史料しりょうなども検討けんとうした結果けっか、カシオペヤ座ざ付近ふきんの方向ほうこうにある天体てんたいの可能かのう性せいが高たかいとみて、現在げんざいの観測かんそくデータをもとにモデルを構築こうちくして当時とうじの明あかるさを推定すいていしたところ、「土星どせいのような明あかるさ」と合致がっちすることから、この天体てんたいが「吾妻あづま鏡きょう」で紹介しょうかいされた「客きゃく星ぼし」だと特定とくていしました。