警察によりますと、16日午後3時ごろ、愛知県の高浜市役所の1階で、60代から70代くらいの男が自分の腹部に刃物のようなものを突きつけた上、油のようなものをかぶって火をつけました。
火は20分ほどで消し止められ、男はその場で身柄を確保されましたが、やけどを負うなどして病院に搬送されました。
消防によりますと、重傷とみられるということです。
また、警察や消防によりますと、近くにいた3人が病院に搬送されましたが、いずれもけがの程度は軽いとみられるということです。
高浜市役所によりますと、男は油が入ったとみられるペットボトルを持って叫びながら市役所に入ってきて、職員の説得には応じず、みずから油をかぶって火をつけました。
職員がさすまたなどを使って動きを封じようとしましたが「死んでやる」などと叫んでいたということです。
市によりますと、およそ2年前から男との間で納税に関するトラブルがあったということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
高浜市役所 市民の立ち入り禁止 窓口業務すべて停止
愛知県の高浜市役所によりますと、16日午後3時ごろ、市役所内の自動音声で「市役所で火災が発生している」として来庁者や職員に避難が呼びかけられたということです。
午後4時15分ごろになって、2階以上のフロアは安全が確認できたとして、職員は戻ってきたということですが、市民の立ち入りは禁じていて、窓口業務もすべて停止しているということです。
近くに住む女性「緊迫した雰囲気」
高浜市役所の近くに住む30代の女性は「午後3時すぎ、パトカーなどが集まっていて規制線が張られていたので驚きました。救急車で運ばれていく人もいて緊迫した雰囲気でした。穏やかな雰囲気の役所なのでこんなことが起こって怖いです」と話していました。