米べいロックバンド、暗殺未遂あんさつみすいめぐる「ジョーク」に非難集中ひなんしゅうちゅう　ツアーが中止ちゅうしに

オーストラリア公演中こうえんちゅうの米べいロックバンド「テネイシャスＤ」がトランプ前米大統領ぜんべいだいとうりょうの暗殺未遂事件あんさつみすいじけんをジョークにしたとみられる発言はつげんで非難ひなんを浴あび、予定よていしていた残のこりの公演こうえんは中止ちゅうしになった。

問題視もんだいしされているのは、１４日じゅうよっかに開催かいさいされたシドニー公演こうえんでの一場面いちばめん。ＳＮＳに投稿とうこうされた動画どうがには、俳優はいゆうでもあるメンバー２人ふたりのうち、ジャック・ブラック氏しがもう１人ひとりのカイル・ガス氏しにステージ上じょうでバースデーケーキを贈おくる様子ようすが映うつっている。

ブラック氏しに「願ねがい事ことを」と促うながされ、ガス氏しが「次回じかいはトランプ氏しを外はずしませんように」と応おうじた。

動画どうがが出回でまわったことを受うけて、豪上院ごうじょういんのバベット議員ぎいんはＸ（旧きゅうツイッター）を通とおし、「大統領だいとうりょうの暗殺あんさつを呼よび掛かけたり願ねがったりするのは言語道断ごんごどうだんでおぞましく、下品げひんで凶悪きょうあくな行為こうい。いかなる形かたちでも容認ようにんできない」「あれはジョークではない。かれは本気ほんきで死しを願ねがっていた」と非難ひなん。アルバニージー首相しゅしょうに非難ひなんへの賛同さんどうを求もとめ、ジャイルズ移民相いみんしょうが両氏りょうしのビザを取とり消けして国外こくがいへ追放ついほうするべきだと呼よび掛かけた。追放ついほうしない限かぎり、トランプ氏しへの銃撃じゅうげきと暗殺未遂あんさつみすいを支持しじすることになってしまうとも主張しゅちょうした。

豪ごうラジオ司会者しかいしゃ、カイル・サンディランズ氏しも「今後こんご、テネイシャスＤにはインタビューしない」と表明ひょうめいした。

テネイシャスＤは１６日にち、シドニーと同おなじニューサウスウェールズ州しゅうの都市としニューカッスルで公演こうえんを予定よていしていたが、制作会社せいさくがいしゃがインスタグラム上じょうで「延期えんき」を発表はっぴょうした。

バンドの公式こうしきサイトによると、オーストラリアでは１８日にちにブリスベン、さらにメルボルンとアデレードでも公演こうえんし、その後ごニュージーランドを回まわって帰米きべいすることになっていた。