パキスタンを襲った史上最悪規模の洪水で、南東部シンド州にあるインダス文明の都市遺跡「モヘンジョダロ」が大きく損壊し、管理責任を負う州当局が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に支援を要請しました。
シンド州の文化・観光・遺跡省はユネスコに、専門家2人の署名が入った書簡を送りました。
この中で、自宅が流された被災者らの一時宿泊施設として同遺跡を使っていると報告しました。人道的見地から駐車場や店舗、博物館などでも避難住民を受け入れたと述べました。
専門家らはモヘンジョダロが今後ユネスコの「危機遺産」に加えられる恐れもあると懸念を示し、全面的な修復には1億パキスタンルピー(約6400万円)が必要だと訴えました。