元消防士のパワハラ免職取り消し訴訟「免職処分は妥当」最高裁 - Easy News

5年ねん前まえ、複数ふくすうの部下ぶかにパワハラ行為こういを繰り返くりかえしたとして免職めんしょくの処分しょぶんを受うけた山口やまぐち県けんの長門ながと市し消防しょうぼう本部ほんぶの元もと消防しょうぼう士しが処分しょぶんの取り消とりけしを求もとめた裁判さいばんで、最高さいこう裁判所さいばんしょは市しの処分しょぶんは妥当だとうだったと判断はんだんし、1審しん・2審しんとは逆ぎゃくに元もと消防しょうぼう士しの訴うったえを退しりぞける判決はんけつを言い渡いいわたしました。

山口やまぐち県けんの長門ながと市し消防しょうぼう本部ほんぶの元もと消防しょうぼう士しは、複数ふくすうの部下ぶかに対にたいして殴なぐるなどのパワハラ行為こういを繰り返くりかえしたとして、2017年ねんに市しから分限ぶげん免職めんしょくとされたことについて、処分しょぶんは重おもすぎると主張しゅちょうして取り消とりけすよう求もとめていました。

1審しんの山口やまぐち地方ちほう裁判所さいばんしょと2審しんの広島ひろしま高等こうとう裁判所さいばんしょは「相当そうとう悪質あくしつなパワハラ行為こういだ」と指摘してきした一方いっぽう、「部下ぶかに厳きびしく接せっする消防しょうぼうの独特どくとくな職場しょくば環境かんきょうが背景はいけいにあった」などとして免職めんしょくは重おもすぎると判断はんだんし、処分しょぶんを取り消とりけしました。

13日にちの判決はんけつで最高さいこう裁判所さいばんしょ第だい3小しょう法廷ほうていの林道りんどう晴はれ裁判さいばん長ちょうは「パワハラ行為こういは5年ねん以上いじょうでおよそ80件けんに上のぼる。対象たいしょうとなった職員しょくいんは消防しょうぼう職員しょくいん全体ぜんたいの半数はんすう近ちかくを占しめ、内容ないようは暴行ぼうこう・暴言ぼうげんなど多岐たきにわたる」と指摘してきしました。

そのうえで「消防しょうぼうでは職員しょくいん間かんで緊密きんみつな意思いし疎通そつうを図はかることが住民じゅうみんの安全あんぜんを確保かくほするために重要じゅうようで、元もと消防しょうぼう士しを配置はいちした状態じょうたいで組織そしきを適正てきせいに運営うんえいすることは困難こんなんだ」として市しの処分しょぶんは妥当だとうだったと判断はんだんし、1審しん・2審しんとは逆ぎゃくに元もと消防しょうぼう士しの訴うったえを退しりぞけました。