天皇皇后両陛下エリザベス女王の国葬参列へ正式決定 - Easy News

天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかが、イギリスのエリザベス女王じょおうの国葬こくそうに参列さんれつするため、イギリスを訪問ほうもんされることが正式せいしきに決きまりました。

両りょう陛下へいかの外国がいこく訪問ほうもんは天皇てんのう陛下へいかの即位そくい後ご初はじめてです。

天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかのエリザベス女王じょおうの国葬こくそうへの参列さんれつは、16日にちの閣議かくぎで決定けっていされました。

日程にっていは、17日にちから今月こんげつ20日にちまでの4日間にちかんで、17日にち午前ごぜん、東京とうきょうの羽田はた空港くうこうから政府せいふ専用せんよう機きでイギリスに向むけて出発しゅっぱつし、現地げんち時間じかんの17日にち午後ごご、ロンドンに到着とうちゃくされる予定よていです。

そして、19日にち午前ごぜん11時じからウェストミンスター寺院じいんで行おこなわれるエリザベス女王じょおうの国葬こくそうに参列さんれつし、その日ひの夜よる、イギリスを出発しゅっぱつされます。

帰国きこくは日本にっぽん時間じかんの20日にち午後ごごになる予定よていです。

この間このかん、皇嗣こうしである秋篠宮あきしののみやさまが、天皇てんのう陛下へいかから国事こくじ行為こういを委任いにんされ、初はじめて臨時りんじ代行だいこうを務つとめられます。

両りょう陛下へいかが外国がいこくを訪問ほうもんされるのは、天皇てんのう陛下へいかの即位そくい後ご初はじめてで、皇后こうごうさまにとっては平成へいせい27年ねん（2015年ねん）に天皇てんのう陛下へいかとともにトンガを訪たずねられて以来いらい、7年ねんぶりの外国がいこく訪問ほうもんになります。

宮内庁くないちょうによりますと、外国がいこくの王室おうしつや元首げんしゅの葬儀そうぎに天皇てんのうが参列さんれつするのは皇室こうしつの慣例かんれいからして異例いれいのことで、平成へいせい5年ねん（1993年ねん）にベルギーのボードワン国王こくおうの国葬こくそうに当時とうじ、天皇てんのう皇后こうごうだった上皇じょうこうご夫妻ふさいが参列さんれつされて以来いらい、今回こんかいが2回かい目めだということです。

皇室こうしつとイギリス王室おうしつ 3代だいにわたる交流こうりゅう

皇室こうしつとイギリスの王室おうしつは古ふるくから親密しんみつな関係かんけいにあり、エリザベス女王じょおうの70年ねんに及およぶ在位ざいいの間ま、昭和しょうわ天皇てんのう、上皇じょうこうさま、天皇てんのう陛下へいかと3代だいにわたり、交流こうりゅうを続つづけられてきました。

戦後せんごのイギリス王室おうしつとの交流こうりゅうのはじまりは、昭和しょうわ28年ねん（1953年ねん）、ロンドンで行おこなわれたエリザベス女王じょおうの戴冠たいかん式しきに上皇じょうこうさまが皇太子こうたいし時代じだいに、昭和しょうわ天皇てんのうの名代なだいとして参列さんれつされた時ときにさかのぼります。

上皇じょうこうさまにとって初はじめての外国がいこく訪問ほうもんで、当時とうじのイギリス国内こくないでは第だい2次じ世界せかい大戦たいせんを戦たたかった日本にっぽんに対にたいする厳きびしい国民こくみん感情かんじょうが残のこっていましたが、女王じょおうは一緒いっしょに競馬けいばを観戦かんせんするなど温あたたかく迎むかえました。

昭和しょうわ46年ねん（1971年ねん）には、昭和しょうわ天皇てんのうが、香こう淳じゅん皇后こうごうとともにイギリスを訪問ほうもんします。

滞在たいざい中ちゅうに開ひらかれた女王じょおう主催しゅさいの晩ばんさん会かいで、エリザベス女王じょおうは先さきの戦争せんそうについて触ふれ、「両りょう国民こくみん間かんの関係かんけいが常つねに平和へいわであり友好ゆうこう的てきであったとは申もうすことができません。しかしこの経験けいけんゆえにわたくしどもは二度にどと同おなじことが起おきてはならないと決意けついを固かたくするものであります」などと述のべました。

女王じょおうが初はじめて来日らいにちしたのは、その4年ねん後ごの昭和しょうわ50年ねん（1975年ねん）。

夫おっとのフィリップ殿下でんかとともに来日らいにちし、京都きょうとや、三重みえ県けんの伊勢いせ神宮じんぐうなども訪おとずれて、多おおくの人ひとから歓迎かんげいを受うけました。

翌よく昭和しょうわ51年ねん（1976年ねん）には、上皇じょうこうご夫妻ふさいがイギリスを訪問ほうもんされます。

上うえ皇后こうごうさまは、皇太子こうたいし妃ひとして初はじめてのイギリス訪問ほうもんで、ご夫妻ふさいは、エリザベス女王じょおうとともに2日間にちかんにわたってウィンザー城じょうなどで乗馬じょうばを楽たのしまれました。

上皇じょうこうご夫妻ふさいはイギリス王室おうしつと親密しんみつな交流こうりゅうを続つづけ、平成へいせい24年ねん（2012年ねん）、エリザベス女王じょおうの即位そくい60年ねんを祝いわう行事ぎょうじに出席しゅっせきされた際さいには、上皇じょうこうさまは、昼食ちゅうしょく会かいで女王じょおうの隣となりの席せきを用意よういされ、1時間じかん余あまりにわたって親したしく歓談かんだんされました。

天皇てんのう陛下へいかは、大学院だいがくいん在学ざいがく中ちゅうの昭和しょうわ58年ねん（1983年ねん）から2年間ねんかん、イギリスのオックスフォード大学だいがくに留学りゅうがくし、その後そのごも女王じょおうの次男じなんのアンドリュー王子おうじの結婚式けっこんしきに参列さんれつするなどこれまで3回かいにわたってイギリスを公式こうしき訪問ほうもんされています。

平成へいせい13年ねん（2001年ねん）の訪問ほうもんでは、ウィンザー城じょうで、エリザベス女王じょおうに城しろの中なかにある図書としょ室しつを案内あんないしてもらったほか、夕食ゆうしょくをともにするなどして交流こうりゅうを深ふかめられました。

皇后こうごうさまも、外務省がいむしょうに入はいったあと、昭和しょうわ63年ねんから2年ねん近ちかくオックスフォード大学だいがくに留学りゅうがくされるなどイギリスにゆかりがあります。

天皇てんのう陛下へいかの即位そくい後ごは、令りょう和わ元年がんねん（2019年ねん）、エリザベス女王じょおうの長女ちょうじょのアン王女おうじょが来日らいにちし、両りょう陛下へいかは、王女おうじょ夫妻ふさいをお住すまいに招まねいて懇談こんだんされました。

天皇てんのう陛下へいかの即位そくいの礼れいには、当時とうじ皇太子こうたいしだったチャールズ国王こくおうが出席しゅっせきしています。

令りょう和わ2年ねんには（2020年ねん）、エリザベス女王じょおうからの招待しょうたいを受うけて、天皇てんのう陛下へいかの即位そくい後ご初はじめての外国がいこく訪問ほうもんとして、イギリスへの訪問ほうもんが予定よていされていましたが、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで延期えんきになっていました。

天皇てんのう陛下へいかエリザベス女王じょおうとの思い出おもいで

天皇てんのう陛下へいかは、イギリスに留学りゅうがくしていた際さい、エリザベス女王じょおうと家族かぞくの一員いちいんのように過すごした時間じかんを懐なつかしく思い出おもいだされているということです。

側近そっきんによりますと、天皇てんのう陛下へいかは、オックスフォード大学だいがくに留学りゅうがくしていた昭和しょうわ59年ねん（1984年ねん）9月つき、エリザベス女王じょおうと夫おっとのフィリップ殿下でんかの招待しょうたいを受うけて、スコットランドのバルモラル城じょうに数すう日間にちかん、滞在たいざいされたということです。

滞在たいざい中ちゅう、天皇てんのう陛下へいかは、女王じょおう夫妻ふさいからピクニックに誘さそわれ、車くるまで出でかけられました。その際さい、天皇てんのう陛下へいかは助手じょしゅ席せきに乗のり、フィリップ殿下でんかのほか、エリザベス女王じょおう自身じしんがハンドルを握にぎることもあったということです。また、城内きうちで犬いぬの散歩さんぽをする女王じょおうにたまたま会あって、親したしく話はなしをされる機会きかいもありました。