JOC=
日本オリンピック
委員会はことし
6月の
役員改選に
向けた「
役員候補者選考委員会」を
開き、
退任を
表明した
竹田恒和会長の
後任として
山下泰裕氏の
就任を
前提に
候補者の
選考を
進めることを
明らかにしました。
JOCをめぐっては
東京オリンピックの
招致委員会による
贈賄の
疑いを
受けて
竹田会長が
任期満了での
退任を
表明し、
6月の
役員改選に
向け
候補者の
選考が
進められています。
7日午後、2回目の役員候補者選考委員会が開かれ、会合後に選考委員長を務めるJOC元専務理事の林務氏が報道陣の取材に応じました。
この中で林委員長は常務理事の間でロサンゼルスオリンピック柔道無差別の金メダリストで国民栄誉賞を受賞した山下泰裕常務理事を新たな会長に推すことで一致したことを明らかにしました。
そのうえで、「山下氏を推すという常務理事たちの意思を確認したので、山下氏と話したうえで役員候補を決めたい」と述べ、山下氏の会長就任を前提に新体制の役員候補者の選考を進める考えを示しました。
一方、関係者によりますと、日本フェンシング協会がJOCの理事に推薦していた太田雄貴氏については現在33歳で、競技団体での経験が浅いなどとして反対意見が出たため、理事の候補から外れたということです。
選考委員会は今月末に3回目の会合を開いて理事などの役員候補を決める予定で、ことし6月の評議員会で最大30人の理事が選任されたあと理事の互選で会長が選任されることになります。
山下泰裕常務理事「コメントしようがない」
JOCの山下泰裕常務理事は7日午後、取材に応じ、複数いる常務理事から一致して新会長に推されていることについて「そういうことがあったのは事実だ。ただ、正式には評議員会の後に開かれる理事会で決まることなので、それまでは何もコメントしようがない。正式に決まる前に、その気になって話をする人はそういったポストに好ましくないと常々思っている」と話し、これまでどおり、正式に就任が決まるまではコメントしない姿勢を貫きました。
そのうえで役員候補者選考委員会の林委員長が「山下氏を推すという常務理事たちの意思を確認したので、山下氏と話したうえで役員候補を決めたい」と述べたことについては「私が会長になるかどうかは分からないが、委員長がそうおっしゃるのであればありがたい話として自分の考えはお伝えしたい」と話しました。