また、負債を抱えていた人は全体の35%で、新型コロナウイルスの影響で、収入が減少したり、失業に追い込まれたりしていた人が20%を占めました。
調査を行った民医連は「非正規雇用などもともと経済的に不安定な層にコロナ禍が追い打ちをかけている。今回、把握できたのは氷山の一角で、生活が困窮しても必要な医療を受けられる体制を整備することが必要だ」としています。
民医連によりますと、60代の歯科技工士の男性は、去年8月ごろからおう吐を繰り返していましたが、収入が減って生活が困窮し、医療機関の受診を控えていました。 その後も症状はおさまらず、翌月になって受診したところ、末期のがんと診断されたということです。 また、糖尿病を患っていた50代の男性は、外国人に日本語を教えていましたが、コロナ禍で生徒数が減少し収入がなくなりました。 体調が悪化して救急搬送され、医療機関から入院を強く勧められましたが、「お金がない」と拒否し、その後、自宅で死亡しているのを家族が見つけたということです。
コロナ禍で収入失い 入院断った人も