南米アマゾンの熱帯雨林でこのほど、研究者らが岩壁に描かれた氷河時代の装飾画を発見しました。マストドンなど当時の巨大な動物の図柄が数千点確認できるということです。
英エクセター大学の研究者らが発表したところによると、これらの壁画の起源はおよそ1万1800~1万2600年前にさかのぼります。3つの異なる岩窟住居の壁に描かれ、このうち最大のものには個別の図柄数千点が含まれます。
場所は現在のコロンビアのセラニア・ラ・リンドサと呼ばれる地域です。岩壁の装飾画は、この地に暮らしていた最初期の人類が氷河時代の大型陸生動物とどのように共存していたかを今に伝えます。メガテリウム、マストドン、ラクダ科やウマ科の動物、長い鼻を持つ有蹄類などの姿が描かれています。