「世界最高の都市」の定義とは何だろうか。英国発の地域密着型シティガイド誌タイムアウトは、世界中の都市に暮らす2万人超へのアンケート調査と独自の編集者ネットワークを通じて作成した「タイムアウト指数」に基づき、世界最高の都市ランキングの最新版を発表した。
タイムアウト指数の評価項目には、食(品質および価格の手ごろさ)、文化、ナイトライフ、都市の印象などが含まれ、旅行先としてだけでなく、住みやすさも評価対象となっている。
今年ランキング1位に輝いたのは米ニューヨークで、次いで南アフリカのケープタウン、独ベルリン、英ロンドン、スペイン・マドリードとなった。
ニューヨークは、フードシーン、文化、美観、住民の幸福度などの項目が高く評価されてトップの栄誉を獲得した。また、世界中から憧れの居住地として注目されており、アンケート回答者の15%がニューヨークに移住したいと答えた。
「ニューヨーカーは、歴史ある街並みの美しさ、心地よい自然、最先端の劇場や美術館から斬新な食体験まで、やるべきことが尽きないこの都市の魅力をよく知っている」とタイムアウト・ニューヨークの編集者シェイ・ウィーバーは説明する。
「タイムアウトのランキングで1位になった事実は、さまざまな問題を抱えているニューヨークを人々が今も高く評価し、行きたい場所として見ていることを思い出させてくれた。この街は、絶えず適応し、常に流行を生み出し、限界を突破し続ける。だから人々は何度でもニューヨークに戻ってくるのだ」
米国からは、2018年と16年に1位に選ばれたシカゴ(14位)とロサンゼルス(17位)が上位20位までに入った。
米国外の都市で世界トップに躍り出たのは南アのケープタウンで、活気あるカルチャーシーンが高評価を得た。ケープタウンにはギャラリーやスタジオが数多くあり、アフリカ最大のアートの祭典であるケープタウン・アートフェアをはじめ、さまざまなイベントも開催されている。