ドアプラグ吹ふき飛とんだボーイング機き、ボルト４本ほんが欠損けっそん　米当局べいとうきょく

米べいアラスカ航空こうくうの旅客機りょかくき（ボーイング７３７ＭＡＸ９型機がたき）で飛行中ひこうちゅうにドアプラグが吹ふき飛とんだ事故じこについて、米国家運輸安全委員会べいこっかうんゆあんぜんいいんかい（ＮＴＳＢ）は６日むいか、事故じこが起おきた時点じてんで同機どうきのドアプラグを固定こていするボルト４本ほんが欠損けっそんしていた証拠しょうこが見みつかったと発表はっぴょうした。

先月せんげつ５日いつかに発生はっせいした事故じこを受うけてＮＴＳＢは調査ちょうさに乗のり出だし、ＭＡＸ９型機かたきは全機ぜんきが１９日間にちかんにわたって飛行停止ひこうていしとなった。

ＮＴＳＢの発表はっぴょうを受うけてボーイングは責任せきにんを認みとめ、再発防止さいはつぼうしに努つとめると表明ひょうめいした。

ＮＴＳＢが６日むいかに公表こうひょうした１９ページの暫定報告書ざんていほうこくしょによると、上空じょうくうから地面じめんに落下らっかした事故機じこきのドアプラグを分解ぶんかいして調しらべた結果けっか、ボルトで胴体どうたいに固定こていされていたはずのプラグに損傷そんしょうがなかったことから、同機どうきはボルトが欠損けっそんした状態じょうたいで飛行ひこうしていたと結論付けつろんづけた。
報告書ほうこくしょには、アラスカ航空こうくうに納入のうにゅうされる１カ月以上前げついじょうまえの昨年さくねん９月がつに撮影さつえいされた写真しゃしんも添そえられている。写真しゃしんはボーイングの従業員じゅうぎょういん２人ふたりがやりとりしたメッセージからＮＴＳＢが入手にゅうしゅしたもので、作業中さぎょうちゅうの同機どうきはボルトが欠損けっそんしていた。つまり同機どうきは１月がつ５日いつかに事故じこが起おきるまで数すうカ月間げつかん、ボルトが欠損けっそんした状態じょうたいで飛行ひこうしていたことになる。

今回こんかいの暫定報告書ざんていほうこくしょは責任せきにんの所在しょざいや原因げんいんについては判断はんだんしていない。最終報告書さいしゅうほうこくしょがまとまるのは１年以上先ねんいじょうさきになる見通みとおし。

事故機じこきは側壁そくへきが吹ふき飛とばされて機体きたいに大穴おおあなが開ひらいていたが、この部分ぶぶんに面めんした座席ざせきが空席くうせきだったことから死者ししゃや重傷者じゅうしょうしゃはなく、無事ぶじにオレゴン州しゅうのポートランド国際空港こくさいくうこうに引ひき返かえした。

問題もんだいはボルトの欠損けっそんだけではなかったと思おもわれる。アラスカ航空こうくうとユナイテッド航空こうくうは先月せんげつ、１月がつ５日いつかの事故後じこごの点検てんけんでボルトの緩ゆるみが見みつかったと発表はっぴょうしていた。