韓国政府は脱北者6300人余りの証言から北朝鮮内部の状況をまとめた報告書を初めて公表しました。8割以上が中国や韓国の映画やドラマなどを見ていたことも明らかになりました。
韓国統一省が公表した「北朝鮮経済・社会実態認識報告書」では、2013年から10年間にわたって脱北者6300人以上を対象に行われた調査結果がまとめられています。
2016年からの5年間に脱北した人への調査では、食料配給を受けた経験が無いとした人が72.2%で厳しい食料事情がうかがえます。
また、金正恩総書記への権力継承について否定的評価をしたのは56.3%で、前の5年間に脱北した人の47.9%を上回っています。
また、北朝鮮が外部の文化流入に神経を尖らせる一方で、83.3%が中国や韓国の映画やドラマなどを視聴したことがあるという結果も明らかになりました。