成人せいじんの子こどもに金銭援助きんせんえんじょする両親多数りょうしんたすう、過去かこ１年ねんでは５９％　米調査べいちょうさ

米国べいこくの両親りょうしんの多おおくが成人せいじんした子こどもの生活せいかつを支ささえるため今いまなお金銭面きんせんめんで援助えんじょし、２０歳代後半さいだいこうはんあるいは３０歳代さいだいの前半ぜんはんに達たっする子こどもも含ふくまれているとする新あらたな調査結果ちょうさけっかがこのほど公表こうひょうされた。

米調査機関べいちょうさきかん「ピュー・リサーチ・センター」の調査ちょうさで、生活援助せいかつえんじょの方法ほうほうは多様たようだが、一番多いちばんおおかったのは食事しょくじや居場所いばしょの提供ていきょうだった。提供ていきょうへの見返みかえりとして子こどもによる家計かけいへの援助えんじょはゼロだったり、割安わりやすの金額きんがくだったりした。

成人せいじんした若年層じゃくねんそうは、両親りょうしんの世代せだいと比くらべ大学進学だいがくしんがくなどでの学生がくせいローンの借金しゃっきんをより多おおく抱かかえている事情じじょうが背景はいけいにあると指摘してき。これら若年層じゃくねんそうが結婚けっこんや子こどもの誕生たんじょうを迎むかえる時期じきに入はいっている要因よういんにも言及げんきゅうした。

調査結果ちょうさけっかによると、１８〜３４歳層さいそうの約やく３分ぶんの１が両親りょうしんと同居どうきょ。１８〜２４歳層さいそうでは５７％、２５〜２９歳層さいそうでは２１％、３０〜３４歳層さいそうでは１１％だった。

両親りょうしんと共ともに暮くらす子こどもで、実家じっかへの金銭的きんせんてきな支援しえんを少すくなくとも一ひとつの方法ほうほうで実行じっこうしているとしたのは７２％だった。公共料金こうきょうりょうきんなどの支払しはらいで６５％、家賃やちんや住宅じゅうたくローンの負担ふたんが４６％だった。ただ、これら支援しえんの具体的ぐたいてきな金額きんがくは不明ふめい。

生活せいかつを両親りょうしんに頼たよっているこれら子こどもを人種別じんしゅべつなどに見みた場合ばあい、１８〜２４歳層さいそうでは統計的とうけいてきに目立めたった差異さいはなかった。しかし、２５歳以上さいいじょうではヒスパニック系けいや黒人こくじんの両親りょうしんとの同居どうきょが白人はくじんやアジア系けいと比くらべ多おおかった。

両親宅りょうしんたくから離はなれない成人せいじんした子こどもの６４％は、その理由りゆうとして自じらの生活費せいかつひのやりくりに好都合こうつごうだからと回答かいとうしていた。

一方いっぽうで、大半たいはんの両親りょうしんはこれら子こどもがそばに居続いつづけることに総そうじて不満ふまんを覚おぼえていないことも浮うき彫ぼりになった。４５％が子こどもとの関係かんけいにおいて前向まえむきに評価ひょうか。２９％はいずれにしても建設的けんせつてきなあり方かたなどと受うけ止とめていた。

今回調査こんかいちょうさによると、両親りょうしんの５９％は過去かこ１年内ねんないに成人せいじんの子こどもに金銭的きんせんてきな援助えんじょを施ほどこしていた。子こどもの４４％が同期間どうきかんで親おやからお金かねを融通ゆうとおしてもらったと報告ほうこくしていた。援助えんじょしたと答こたえた両親りょうしんのうち３６％は家計かけいに少すくなくとも悪影響あくえいきょうを一部及いちぶおよぼしたと認みとめていた。この回答かいとうは低所得層ていしょとくそうで特とくに多おおかった。

全すべての年齢層ねんれいそうを含ふくめたこれら子こどもによる両親りょうしんからの金銭援助きんせんえんじょの使途しとについては、２８％が生活費せいかつひの補助ほじょ、２５％が携帯電話けいたいでんわや動画配信どうがはいしんサービスなどの契約料金けいやくりょうきん、１７％が家賃やちんだった。医療費いりょうひの１５％に教育関連経費きょういくかんれんけいひの１１％が続つづいた。

今回調査こんかいちょうさは昨年秋さくねんあきに実施じっしした異ことなる二ふたつの調査結果ちょうさけっかをまとめた。一ひとつは１８〜３４歳層さいそうの子こどもを抱かかえる全米各地ぜんべいかくちの両親りょうしんを対象たいしょうにしたものだった。