宮崎市では、3日、前線や低気圧の影響で発達した雨雲がかかり雷注意報が出されていました。
宮崎市消防局によりますと、3日午後2時半すぎ、宮崎市の宮崎産業経営大学のグラウンドで、「雷が落ちてけが人が複数出ている」と消防に通報がありました。
消防隊員が現場に到着し、18人を病院に搬送したということで、このうち、2人が重症、ほかの16人もけがをしているということです。
当時、グラウンドでは宮崎市の高校生と県外の高校生のサッカーの練習試合が行われていたということです。
気象庁によりますと、午後2時半すぎには宮崎市に雷注意報が出されていました。
飲食店で働く女性「バンと大きな音の雷 近くに落ちた」
宮崎産業経営大学の近くの飲食店で働く女性は「午後2時から2時半の間に、一度、バンという大きな音の雷が近くに落ちた。今は現場に救急車や消防車、パトカーなどが10台くらい集まってきている」と話していました。
スポーツジムの従業員「雷の音は1回しか聞こえませんでした」
大学の近くにあるスポーツジムの男性従業員は「午後2時40分ごろに、何か破裂したようなドーンという大きな音がしました。今は大雨が降っていますが、きょうは雨が降ったりやんだりで、雷の音は1回しか聞こえませんでした」と話していました。
気象庁「大気の非常に不安定な状態が続く見込み」
気象庁によりますと、前線を伴った低気圧の影響で九州南部などでは大気の状態が非常に不安定になっていて、午後2時半すぎには宮崎市に発達した雨雲がかかっていました。
落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがあるとして、雷注意報が出されていて、宮崎県や鹿児島県では落雷も観測されていました。
気象庁は4日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みだとして発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に避難するなど安全を確保するよう呼びかけています。
宮崎産業経営大学とは
大学のホームページによりますと、宮崎産業経営大学は、宮崎市古城町にキャンパスがある私立大学で、法学部と経営学部があります。
また、硬式野球部やサッカー部など11の運動部があり、敷地内には野球場やサッカーグラウンドのほか、テニスコートなどがあるということです。