フォーブスが発表した最新の「世界長者番付」に名前を並べたビリオネア(保有資産10億ドル、約1520億円以上)のうち、女性は369人だった。その割合は依然として小さく、総勢2781人のビリオネアに占める割合は、13.3%にとどまっている。
また、最新の番付で10位までに入った女性のうち9人は、父親または夫から遺産を相続した人たちだった。唯一の例外は、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの元妻、離婚時の財産分与でビリオネアとなったマッケンジー・スコットだ。
慈善家として知られるようになった彼女が、実際に行ってきたほどの巨額の寄付をしていなければ、現在のその保有資産は690億ドル近くにのぼり、今回のランキングでは3位に入っていたと推定される。
女性長者番付の1位と2位は過去20年間、仏化粧品大手ロレアルの相続人、創業者の孫であるフランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズと、小売最大手である米ウォルマートの創業者の1人娘、アリス・ウォルトンのどちらかとなっている。
以下、2024年版の世界女性長者番付トップ10を紹介する(ランキングは3月8日の株価と為替レートに基づき作成。かっこ内は、左から年齢、国籍、主な収入源)。上位10人が保有する資産の合計額は、およそ1兆8000億ドル。前年から約2400億ドル増加していた。